ローマ教皇フランシスコとハグする兪興植枢機卿(右)=27日(現地時間)、バチカン、聯合ニュース
[ソ・エヨン]
ローマ教皇フランシスコは27日(現地時間)、バチカン(教皇庁)の聖ペトロ大聖堂で韓国の兪興植(ユ・フンシク)枢機卿を含む20人の新枢機卿の叙任式を開いた。
新しく叙任された枢機卿らは、信仰宣言を唱え、教皇への忠実と従順を宣誓した。その後、緋色の帽子「ベレッタ」と指輪を与えられた。今月29~30日、教皇主宰の枢機卿会議に出席することで、枢機卿としての本格的な活動を始める。
枢機卿は、全世界の司教の中から選ばれ、教皇によって任命され、教皇の最高顧問として教皇を補佐する。全世界の枢機卿が所属している枢機卿団は、教皇の諮問機関である。
他界した金壽煥(キム・スファン)枢機卿、鄭鎭奭(チョン・ジンソク)枢機卿、2014年に叙任された廉洙政(ヨム・スジョン)枢機卿(79)に続き、韓国カトリック教会では4人目の枢機卿となる。
兪氏は1951年、韓国の論山(ノンサン)生まれ。1979年にイタリア・ローマの教皇立ラテラノ大学神学科を卒業し、現地で司祭叙階。
2003年に大田(テジョン)教区の協働司教に任命され、2005年4月から同教区司教を務め、去年6月にバチカン聖職者省長官に任命された。韓国人がローマ教皇庁で次官補以上の高官に任命されたのは史上初めてだ。
兪氏は韓国メディアに対し「法王から『一緒に前へ進もう』と言われた」とし、「法王と教会のために死ぬ覚悟を決めたと申し上げたら、(法王は)頷きながら微笑んだ」と話した。
また、「法王と教会のために死ぬ覚悟を決めたということは、法王あてに手紙を書く際に、いつも私が最初に書く言葉」とし、「死ぬ覚悟で枢機卿の役割を果たす」と語った。
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