江陵原州大学校のキャンパスで、江原2024マスコットであるムンチョと記念撮影を行うコロンビア代表のトーマス・パルメサーノ(左)選手とイザベラ・カイセド選手=16日、江原道・江陵市、シャルル・オドゥアン
[江陵=キム・ヘリン、シャルル・オドゥアン]
2024江原(カンウォン)冬季ユース五輪の開幕が1日後に迫った。大会では、雪上・氷上でさまざまな競技が繰り広げられる。一般的に、冬季競技に参加する選手たちは、みんな当然のように雪が降る国から来ていると思うだろう。しかし、雪のない国から2024江原ユース五輪を訪れた選手たちもいる。彼らは「ニューホライズンズ・アカデミー」を通じてウィンタースポーツと出会い、訓練した。
文化体育観光部と江原道が主催し、2018平昌(ピョンチャン)記念財団が主管した「ニューホライズンズ・アカデミー」。このプログラムは、気候の特性上、ウィンタースポーツの選手を育成することが難しい国から青少年年を招き、2024江原冬季ユース五輪の参加に向けて訓練を支援する。2022年と2023年の3回、該当国の青少年を対象に平昌および江陵(カンルン)一帯で訓練を行った。
2022年6月に行われた訓練では、代表的なウィンタースポーツを体験した。2022年12月と2023年7月には、参加者が選択した個別の種目で特訓が行われた。訓練以外にも、オリンピアンのメンターに講義を受けたり、テコンドーの授業、K-POPダンスを学ぶなど、韓国文化の体験も行われた。
アカデミーを通じて訓練を受けた参加者の中から選ばれたメンバーは、2年間、韓国、ノルウェー、米国、オーストリアなどで開かれた冬季スポーツ国際ユース大会に参加するなど、今回の2024江原冬季ユース五輪に向けて頑張ってきた。
KOREA.netは15日と16日、江原道・江陵市にある江陵原州(ウォンジュ)大学校の選手村で、コロンビア、チュニジア、タイの代表選手たちに会った。これまでの練習の様子や、2024江原冬季ユース五輪に参加する感想について聞くことができた。
江陵原州大学校キャンパスで行われたコリアネットとのインタビューに応じる、2024江原冬季ユース五輪、タイ代表のアグニス・カンペオール(右)選手=15日、江原道・江陵市、キム・へリン
- 「ニューホライズンズ・アカデミー」に参加したきっかけは。
ソフィー・ゴッホバル(チュニジア):もともとスポーツが好きだった。何よりも新しい経験がしたくて参加した。2024江原冬季ユース五輪に参加できる可能性があるという点も魅力的だった。
イザベラ・カイセド(コロンビア):平昌オリンピックに出場したコロンビアの選手、セバスチャン・ウプリムニがプログラムを紹介してくれた。ショートトラックを始めてから、韓国がショートトラック強国であるということを知っていたので、プログラムに期待があった。
- プログラムの中で一番良かった点は。
キタメット・パラカイ(タイ):多様な文化圏から来た仲間たちと交流し、いろいろな経験ができるという点だ。。スロバキア、中国、スーダン、チュニジア、デンマーク、フランス、ルーマニア、ジャマイカなど、普段なかなか交流できない国の選手たちと仲良くなれたのは、とても特別な経験だ
イザベラ・カイセド(コロンビア):技術を高めるという目標が達成できてとても嬉しい。プログラムに参加した韓国のコーチたちは、ほとんどが実力のあるオリンピアンで、参加者たちを一生懸命指導してくれた。彼らから学んだことは、2024江原冬季ユース五輪に出場する際にとても役に立った。
- 2024江原冬季ユース五輪で達成したい目標は。
ポンチャナン・ポンサック(タイ):もちろんメダルを取りたいという気持ちもある。しかし、それよりは、ゴールをミスなく通過するのが目標だ。
トーマス・パルメサーノ(コロンビア):ここまで来れただけでも、大きな挑戦であり、成果だと言える。練習期間が短かったが、何よりもミスのないように試合を終わらせたい。自分自身を乗り越える経験になるだろう。
- 観覧客のために各種目の観覧ポイントを教えてほしい。
アグネス・カンペオール(タイ):ボブスレーは、氷の上を速いスピードで走るスポーツだ。スポーツカーのフェラーリのようなスピード感に注目することをオススメする。
イザベラ・カイセド(コロンビア):スピードスケートは、選手たちのコントロールに注目すべきだ。氷上をなめらかに滑るスポーツのように見えるが、実は、選手たちがものすごい力でスピードと方向を細かくコントロールしている。
ベヤ・モクラーニ(チュニジア):ボブスレーは、何よりもスタートが印象的だ。パイロットが、200キロを超えるボブスレーのソリをどのように押し、スピードを上げていくかに注目してほしい。
- 今回の大会が終わった後の計画は。
イザベラ・カイセド(コロンビア):スケートで、2026ミラノ・コルティナダンペッツォ冬季五輪に出場するのが短期の目標だ。長期の目標は、ショートトラックとロングトラックの両方でオリンピック・チャンピオンになりたい。
ソフィー・ゴッホバル(チュニジア):趣味で始めたボブスレーだが、今は真剣に取り組んでいる。冬季ユース五輪で史上初のチュニジア国家代表として注目を集めることで、今後、スポンサーやコーチがつくようになったらと思う
- 2024江原ユース五輪を楽しむ青少年たちに伝えたいメッセージは。
ソフィー・ゴッホバル(チュニジア):2年前の私は、「2年後に、冬季ユース五輪に出場することになるだろう」と言われても、信じなかったと思う。平昌記念財団のプログラムのおかげで、人生で一度きりの経験ができ、友情を築くこともできた。とても幸せな思い出だ。青少年たちに、このプログラムをぜひおススメしたい。
イザベラ・カイセド(コロンビア):―>「お前はだめだ」という言葉を信じるなと仲間たちに伝えたい。何事も決めつけないでほしい。まだ、私たちの未来は白紙であり、私たちはどんなストーリーでも描いていくことができる。叶えたい自分の夢を、一生懸命描いていけばいいのだ。
江陵原州大学の選手村の前でポーズを取る2024江原冬季ユース五輪、チュニジア代表のベヤ・モクラニ(左)、ジョナサン・ルリミ(中央)、ソフィー・ゴッホバル選手=16日、江原道・江陵市、シャルル・オドゥアン
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