韓国がイラン、ハンガリーとの協力強化に取り組む。
韓国とイランの両国政府は29日、テヘランで開催された「第11回韓-イラン経済共同委員会」で、金融・財政・関税・税制・産業・貿易・投資・中小企業の6分野において両国の協力産業とその推進計画について議論した。

韓国とイランは先月29日、テヘランで「第11回韓-イラン経済共同委員会」を開催し、経済・金融・エネルギーなどの6分野での協力拡大方策について議論した。韓国側は産業通商部のチュ・ヒョンファン長官、イラン側はネマツザデ(Nematzadeh)産業鉱物資源相が首席代表を務めた
同会議で両国は貿易・投資拡大のために従来の決済補助手段の韓国ウォン決済システムの継続維持・発展など決済システムの運営、金融支援、二重課税防止および関税協力、金融・保険協力を加速することとした。また今年から対外経済協力基金(EDCF, Economic Development Cooperation Fund)を再開、支援事業を相互発掘する計画だ。
鉄鋼、自動車、ICTなどの分野では合弁会社との共同生産を実施し、「韓-イラン貿易投資カンファランス」を毎年開催することで合意した。そしてポスコとイラン製鉄企業のPKP(Pars Kohan Diarparsian Steel)が推進中の製鉄所建設事業の許認可および財政を積極支援し、今後の課題解決のために両国のホットラインを設けることとした。
エネルギー・資源・鉱山分野については、韓国とイランが油田・ガス田開発、イラン産原油の輸入、発電所および伝送網構築における協力、石油化学プラントの協力などの拡大に合意した。とくにイラン産コンデンセートなどの原油導入を今年中に拡大し、原油・コンデンセート交易での安定的な決済システム構築と油田・ガス田開発協力に向けたMOUを推進することにした。

韓国とイランの政府関係者らが2月29日にテヘランで面談し、韓-イラン両国の経済協力や石油・ガス分野での協力について議論している

韓国とイランが経済協力の拡大に取り組む。先月29日、テヘランで開かれた「韓-イランビジネスフォーラム」には両国の起業関係者と政府関係者が400人以上参加した。この日、ポスコとイランの製鉄企業PKPは年間160万トン規模の銑鋼一貫製鉄所を建設する覚書を締結した
韓国とイランは建設・海運・港湾・農業・食品分野での協力も拡大し、保健・医療分野ではイランに病院設計および建設、健康保険システム構築を推進することとした。文化・ICT・科学技術・電子政府分野においては、両国が韓-イランICT協力委員会を再開、文化・電子政府・放送関連協力を推進することで合意した。
韓国側の首席代表を務めた産業通商部のチュ・ヒョンファン長官は「韓国とイランは単なる交易関係を超えて産業高度化におけるパートナーになる必要がある」とし、石油化学・鉄鋼・自動車分野での共同投資、共同開発などを提案した。また「保健医療、教育、文化分野でも協力パートナーになれることを期待している」と付け加えた。
これに先立ち韓国は、ハンガリーとの協力強化方策も模索した。 両国政府は先月25日にソウルで開催された「第2回韓-ハンガリー経済共同委員会」で、貿易・投資、中小企業の協力拡大方策、防衛産業およびインフラ分野での協力拡大方策などを模索した。
韓国とハンガリーは韓国が独自開発した戦闘ヘリのスリオンの輸出とハンガリーへの建設プロジェクト進出、電子貿易システムの輸出などについて議論した。両国は中小企業、保健・医療分野での協力も強化していくことにした。また両国の中小企業庁が協力覚書(MOU)を締結し、中小企業支援制作の交流、中小企業同士の貿易・投資拡大のための支援機関同士の協力体制を構築、相手国の市場情報提供などの協力を推進していくことで意見が一致した。

2月25日にソウルで開催された「第2回韓-ハンガリー経済共同委員会」で、産業通商部のチュ・ヒョンファン長官とハンガリー国家経済相のバルガ・ミハーイ(Varga Mihaly)を首席代表とする両国の政府関係者らが、貿易・投資および中小企業協力拡大、防衛産業・インフラ分野での協力拡大方策について議論している
産業通商部のチュ・ヒョンファン長官は「韓国とハンガリーとの貿易規模は1989年の国交締結以降40倍も拡大した」と、両国経済協力の成果を高く評価した。また両国間の貿易・投資の拡大と共に、韓国の自動車・IT分野の技術力やグローバル企業とハンガリーの基礎科学技術や優秀な人材・立地など、両国の強みを融合させた開発体制の構築、韓国の建設・通信インフラ企業の活用方策などを提案した。
コリアネット ユン・ソジョン記者
写真:産業通商資源部
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