政策

2016.07.18

「両国が両者レベルを超えて北東アジア地域の平和・繁栄にも共に貢献できる良きパートナーであることをもう1度確認することができた」

モンゴルを国賓訪問している朴槿恵(パク・クネ)大統領は、17日に行われたモンゴルのツァヒアギーン・エルベグドルジ大統領との首脳会談で以上のように感想を述べ「本日の会談が今後の両国関係における新たな25年の歴史を作っていくうえで重要な出発点として記憶されることを願う」と話した。

朴槿恵大統領(左)とツァヒアギーン・エルベグドルジ大統領が17日にモンゴル・ウランバートルの政府庁舎で開催された韓・モンゴル首脳会談に先立ち事前懇談をしている

朴槿恵大統領(左)とツァヒアギーン・エルベグドルジ大統領が17日にモンゴル・ウランバートルの政府庁舎で開催された韓・モンゴル首脳会談に先立ち事前懇談をしている



朴大統領は「最近、両国のハイレベルな交流がいつにも増して活発になっているが、このような雰囲気を活かして両国間の政務や安保協力がさらに強化することを期待する」と話し、域内の安保脅威における協力を拡大するために必要な制度面のメカニズムを積極的に稼動していくことを強調した。

両首脳はこの日の会談で経済、韓半島および北東アジア地域、北韓問題、資源およびエネルギー、開発、人的交流の拡大など、様々な分野で協力する方策についての意見を交わした。

経済協力についてエルベグドルジ大統領は「韓国がモンゴルの第4の貿易相手国に浮上し投資が拡大するなど、両国の経済パートナー関係が強化している。今後は貿易と投資拡大を実現するために両国がEPA (経済連携協定、Economic Partnership Agreement)の締結を進めることが重要だ」と述べた。朴大統領も「今回のモンゴル訪問を契機に、韓・モンゴルが経済連携協定に向けた共同研究を開始することになったことを嬉しく思う。これらの努力が、最終的には両国間の交易および投資拡大へと繋がるはず」と期待を示した。

モンゴル・ウランバートルの政府庁舎で開催された韓・モンゴル首脳会談

モンゴル・ウランバートルの政府庁舎で開催された韓・モンゴル首脳会談

首脳会談を終えた朴大統領(左)とエルベグドルジ大統領が共同記者会見に臨んでいる

首脳会談を終えた朴大統領(左)とエルベグドルジ大統領が共同記者会見に臨んでいる



朴大統領は風力・太陽光などの再生可能エネルギー分野における協力の拡大、モンゴル内のエコエネルギータウンのモデル事業推進といった気候変動に対応し、新たな成長エンジンを創出するための多様な協力事業を推進していくことを提案した。

両首脳は、北韓の非核化という確固たる立場から韓半島の域内安定を目指して共に努力していくことで合意した。エルベグドルジ大統領は、モンゴルは北核を許さず、北東アジアの平和・安定に対する立場を固く守っていくことを確認し、韓国との協力を維持および発展していくことにした。

この日両首脳は、モンゴルの遠隔地患者を治療するための「ICT基盤医療技術協力」、モンゴルにおけるグリーンベルト造林事業に向けた「砂漠化と黄砂防止協力」、「エネルギー協力」など、経済分野の16件を含め合計20件の覚書を締結した。

朴大統領(左後)とエルベグドルジ大統領(右後)が見守るなか、韓・モンゴルICT統合教室構築事業を推進するための覚書が締結されている

朴大統領(左後)とエルベグドルジ大統領(右後)が見守るなか、韓・モンゴルICT統合教室構築事業を推進するための覚書が締結されている



コリアネット ソン・ジエ記者
写真:青瓦台
翻訳:イム・ユジン
jiae5853@korea.kr