政策

2016.08.12

朴槿恵大統領が10日に「第2回科学技術戦略会議」で冒頭発言をしている

朴槿恵大統領が10日に「第2回科学技術戦略会議」で冒頭発言をしている





「科学技術から今の危機を克服する新たな動力を得て、韓国経済を再び飛躍させるための基盤を作らなければならない」

上記は朴槿恵(パク・クネ)大統領が10日に開催された第2回科学技術戦略会議で強調したことである。 朴大統領は「低成長・低物価・低金利で代表されるニューノーマル時代を迎え、新たな成長エンジンを見つけ出すのが絶対的課題だ。国家戦略プロジェクトから韓国経済の新たなエンジンを創出し、国民の暮らしの質を画期的に向上させていく」と述べた。

この日の会議では人工知能(AI)、VR(バーチャルリアリティ)・AR(拡張現実)、自動運転車、軽量素材、スマートシティ、精密医療の基盤構築、炭素の資源化、PM2.5管理システムの構築、バイオ新薬が9大「国家戦略プロジェクト」に選ばれた。政府はこれらの分野が第4次産業革命と低成長の危機を克服する突破口になると判断し、今後の10年間1兆6千億ウォンを投資することにした。

10日に青瓦台で開催された第2回科学技術戦略会議では

10日に青瓦台で開催された第2回科学技術戦略会議では





政府はまず自動車、建設などの従来の主力産業にICT融合・複合技術を取り入れ新産業を創出する計画だ。

2019年までは自動運転車の中核部品であるレーダー、画像センサーなどを独自で開発し、2024年までは完全自動運転車モデルを公開する。水-エネルギー、交通-災害-安全-施設などの管理システムを連携させることで都市管理の効率を高めるスマートシティも開発する。2020年まで韓国内に2つのスマートシティを構築し、これを実証モデルにして海外進出への基盤とする。

航空機や電気自動車分野で需要を急激に増やしている軽量素材の開発にも着手する。これに関連して政府は2023年までにチタン・アルミ・マグネシウムの量産技術を確保する計画だ。

人工知能とVR・AR分野では先進国との技術格差を縮めるのが目標だ。
人工知能の場合、言語・視覚・音声理解の技術から意思決定を支援するプラットフォームを段階的に開発し、2022年にはテロおよび犯罪への対応、お年寄り介護ロボットなどの公共分野からサービスを適用する。VR・AR分野では2020年まで表情・動作の認識、センサー・部品などのオリジナル技術に関する安全技術を確保し、国際標準を先取りすることを計画している。

コリアネット チャン・ヨジョン記者 
写真:青瓦台
翻訳:イム・ユジン
icchang@korea.kr