韓国戦争(=朝鮮戦争、1950~53)中、「
長津湖戦闘」に参戦した兵士たちを慰霊する追悼式が19日、国立ソウル
顕忠院・顕忠
瀋陽広場で執り行われた。
「長津湖戦闘」とは米軍の冬季戦闘史上、最悪の戦況の中にも中国人民支援軍(中国人民解放軍)9個兵団(12師団)の主力攻撃部隊を壊滅させ、興南(フンナム)撤収作戦を成功に導いた戦闘である。1950年11月26日に始まり12月13日まで続いた。この戦闘で米第1海兵師団は自らの10倍にも及ぶ12万の中国軍の南下を遅らせ、12万人の包囲網を破って興南に到着、興南撤収作戦で南側への脱出に成功した。興南撤収とはたった193隻の軍艦で兵士10万人と民間人10万人を南側に脱出させた出来事である。
興南撤収作戦成功の決定打となった「長津湖戦闘」の参戦兵士を慰霊する追悼式が19日、国立ソウル顕忠院・顕忠瀋陽広場で執り行われた
国家報勲処はこの日追悼式で、民主主義を守護するために身を捧げた参戦兵士への感謝の意を込め、長津湖戦闘の生存兵士フィリップ・シャトラー元米海兵隊中将(当時の捜索小隊長)と長津湖協会ジョン・ビーズリー会長(当時海兵隊の一等兵)に感謝の牌を伝えた。
長津湖協会ジョン・ビーズリー会長が国立ソウル顕忠院で執り行われた「長津湖戦闘英雄追悼式」で感謝の牌を受け取っている=19日
米第1海兵師団の捜索小隊長として長津湖戦闘に参戦したフィリップ・シャトラー元米海兵隊中将が感謝の牌を受け取り、感想を述べている=19日
大韓民国武功受勲者会パク・ジョンギル会長は追悼の辞で「韓国戦争当時、焼け野原に等しかった戦後の廃虚から立ち直り、今日の先進国家を築き上げたその土台には、長津湖戦闘で米第1海兵師団の参戦兵士たちが見せてくれた熱い人類愛があった。(今日の発展は)米国政府の惜しみない支援と米国将兵たちが流した尊い血の代価であることを忘れてはならない」と述べた。
コリアネット イ・ハナ記者
写真:国家報勲処
翻訳:イ・スミン
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