[ソン・ジエ、イ・ギョンミ]

文在寅（ムン・ジェイン）大統領は１３日（現地時間）、フィリピンのマニラで開かれた「東南アジア諸国連合（ＡＳＥＡＮ）ビジネス投資サミット（ＡＢＩＳ）」で演説し、「韓国・ＡＳＥＡＮ未来共同体構想」を発表し、韓国とＡＳＥＡＮの経済協力を強化するため支援すると約束した。

ＡＳＥＡＮ首脳会議に出席するためフィリピンのマニラを訪問している文大統領は、ＡＳＥＡＮ加盟１０カ国の経済人など５００人あまりが参加している中、「（韓国とＡＳＥＡＮの協力関係を）韓半島周辺の４大国（米国、中国、日本、ロシア）との関係並みにする」とし、「人（Ｐｅｏｐｌｅ）、平和（Ｐｅａｃｅ）、相互繁栄（Ｐｒｏｓｐｅｒｉｔｙ）」を強調した、いわゆる「３Ｐ共同体」構想を発表した。

「我々の未来は『３Ｐ共同体』」と強調した文大統領は、「人と人、心と心が繋がる『人共同体』、安保協力でアジア平和に寄与する『平和共同体」、互恵的な経済協力により共に豊かに暮らす『相互繁栄共同体』」と説明した。

「３Ｐ共同体」の実現に向け文大統領は、「ＡＳＥＡＮ国民の訪韓のためのビザ制度の改善」、「ＡＳＥＡＮ中小企業労働者のための職業技術教育訓練への支援」、「ビジネスフォーラムや協議会を通じた経済人の交流活性化」など韓国政府の支援計画を紹介した。

これと共に、「ＡＳＥＡＮ地域内の連携性の増進」を目標に、「交通・エネルギー・水資源管理・スマート情報通信」の４大分野を重点的な協力分野とし、これに関する予算や基金を拡大していくとの計画も発表した。

「（韓国・ＡＳＥＡＮの）迅速な経済協力は、財政支援が欠かせない」と述べた文大統領は、韓国・ＡＳＥＡＮ協力基金を２０１９年までに年間１４００万ドル（約１６億円）に倍増させるほか、韓国・ＡＳＥＡＮの自由貿易協定（ＦＴＡ）協力基金も大幅に増額し、ＦＴＡを活かして２０２０年までに相互貿易の規模を２千億ドル（約２２兆７千億円）にすると付け加えた。

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