政策

2019.06.20

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[均衡発展]
地域首長から聞く#4:全羅南道
韓国社会は現在、低成長・(富裕と貧困の)両極化・少子高齢化・地方消滅などの問題を抱えている。この問題を解決するために、韓国政府は、均衡発展を通じた国家経済の跳躍をビジョンとして揚げた。

文在寅(ムン・ジェイン)大統領は、去年2月に行われた国家均衡発展のビジョン宣布式で「分権と包容(包摂)、革新の価値を基盤に、地域が主体となった均衡ある発展を目指す」ことを明らかにした。それにより、各地域は、分野ごとに均衡発展を促進させるために取り組んでいる。

インタビューに応じる全羅南道の金瑛錄知事

インタビューに応じる全羅南道の金瑛錄知事

 

[全南=キム・ミンジ、キム・ウニョン]
[写真=ゾン・ハン]
[映像=キム・シュンジュ、チェ・テシュン]

「(韓国の)南海岸を新たな成長が期待できる観光ベルトにする」
全羅南道(チョルラナムド)の金瑛錄(キム・ヨンロク)知事は、国家均衡発展に向けた目標についてこのように語った。

今までの観光資源を改善すると同時に、魅力を高めるという点に注力するということだ。全羅南道だけでなく、南海岸の釜山(プサン)までに続く。

コリアネットは、12日に全羅南道庁を訪れ、全羅南道が推進する国家均衡発展の計画について金知事の話を聞いてみた。

-「南海岸の新成長の観光ベルト」とは。
南海岸と島を繋ぎ、その地域の歴史・文化・芸術を基に観光を活性化し、経済圏を形成したい。釜山と全羅南道の木浦(モクポ)を繋ぎ、2時間以内に到着できる高速鉄道の設置を推進している。全羅南道や慶尚南道(キョンサンナムド)、そして釜山広域市が共に発展できることを目標にしている。

-外国人観光客に向けての計画とは。
外国人観光客に対し、宿泊・交通・食事などを提供するツアー商品「南道巡り」が7月から始まる。1泊2日のコースで、全羅南道の代表的な名所を観光できる。

クルーズ客船や務安(ムアン)国際空港を通じて入国する外国人に通訳サービスを提供する。ツアーバスを運行し、外国人観光客が楽に観光できるよう後押しする。

インタビューに応じる 全羅南道の金瑛錄知事

インタビューに応じる 全羅南道の金瑛錄知事



-国家均衡発展を通じて目指したいことは。
全羅南道民が幸せになる共同体を構築することだ。我々は「生命の土、一番の全南」を目指す。美しい自然を誇る「全南」。人が中心となった「幸せの土」が目標。生活が豊かになることを意味する。

-全羅南道ならではの魅力は。
(韓半島で)全南は、太平洋への関門だ。紅島(ホンド)と白島(ベクド)の風景は、他と比べてもとても美しい。

また、様々な韓国料理が味わえることでも有名だ。クルビ(イシモチの干物)やメセンイ(プサアオノリ)、コマック(ハイガイ)料理がおススメ。

仏教文化に興味があれば、お寺でテンプルステイを体験するのも良い。 




kimmj7725@korea.kr