インドネシアのジョコ・ウィドド大統領と握手を交わす文在寅大統領(右)=25日、釜山
[パク・ヘリ、キム・ウニョン]
[写真=2019韓・ASEAN特別首脳会議]
韓・東南アジア諸国連合(ASEAN)特別首脳会議初日の25日、文在寅(ムン・ジェイン)大統領は釜山(プサン)で、インドネシアのジョコ・ウィドド大統領と首脳会談し、包括的経済連携協定(CEPA)交渉で合意に至り、最終妥協した。
両首脳は、両国間の年間貿易額を2022年までに300億ドルに増やすことにした。
両国は、2012年3月から2014年2月まで、7回にわたって交渉を行ってきた。昨年9月、ジョコ大統領の訪韓を機に両首脳がCEPA交渉再開のために努力することで合意とし、今年10月に交渉の実質的な妥結を発表した。
韓・インドネシア包括的経済連携協定交渉の妥協宣言式で、署名する産業通商資源部の兪明希・通商交渉本部長(右)とインドネシアのレトノ・アグス通商部長官。=25日、釜山
CEPAを通じて、韓国はインドネシアに輸入する製品(自動車・鉄鋼など)のうち、95.5%の関税を撤廃し、インドネシアは韓国に輸入する場合、93%の関税を撤廃する。また、韓国は商品部門でインドネシアの最恵国待遇を確保し、これまでの韓・ASEAN自由貿易協定(FTA)よりもインドネシア側の市場開放レベルを高め、より良い条件を獲得することができる。
文大統領は、「両国は共同繁栄を目指している」とし、「CEPAを通じて、両国の貿易がより一層活発化していく」と述べた。
これに対し、ジョコ大統領は「今回のCEPAは、両国にとって経済開放への象徴だ」とし、「両国の経済協力が強化できることを望む」と述べた。
フィリピンのロドリゴ・ドゥテルテ大統領と首脳会談を行う文在寅大統領=25日、釜山
文大統領は同日、フィリピンのロドリゴ・ドゥテルテ大統領と首脳会談を行い、投資・インフラ・エネルギー・人的分野で両国間の交流を増進する方策について意見を交換した。
両首脳は、両国の自由貿易協定(FTA)交渉について、来年中の最終妥結を目指し努力することにした。また、両国の国民間の交流が両国関係発展の重要な土台になることで一致した。
hrhr@korea.kr