演説する尹大統領=15日、ソウル、大韓民国大統領室
[パク・ヘリ]
尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領は15日、ソウル市内で開かれた光復節(日本による植民地支配からの解放記念日)の記念式典で演説し、国のために命を捧げた祖先を記憶することの重要性を強調した。
尹大統領は「国の自由と独立、普遍的価値のために自身の全てを捧げた先烈たちをきちんと記憶することこそ、国のアイデンティティー、国家継続性の要諦であり、核心だ」と述べた。また、「われわれの独立運動は、国民が主人である国、自由と人権、法治が尊重される自由民主主義国家を築くための建国運動」とし、「人類全体の観点から見ても普遍的で正義のあるものだった」と述べた。
続けて「われわれの独立運動は、主権を回復した後、共産勢力に立ち向かい、自由の大韓民国を守ることで、産業発展や経済成長、民主化につながっていった」とし、「いまや独立運動の精神が世界の人々の自由と平和、繁栄のため、国際社会で責任と寄与を果たすグローバル中枢国家のビジョンへとつながっている」と述べた。
独立運動を、「自由を求めて出発した旅」と表現した尹大統領は、自由民主主義の価値を共有する韓米日安全保障協力を通じて旅は続いていると強調した。
尹大統領は「韓米同盟は、普遍的価値で結ばれた平和の同盟であり、繁栄の同盟」とし、「韓国と日本は未来志向で協力・交流しながら、世界の平和と繁栄に共に貢献できる」と述べた。
その上で、韓半島と域内における韓米日の安保協力の重要性が高まっているとし、「北朝鮮の核とミサイルの脅威を源泉から遮断するためには、韓米日3カ国間での緊密な偵察資産協力や北朝鮮の核・ミサイル情報のリアルタイム共有が必要」と強調した。
18日に予定されている韓米日首脳会談については、「韓半島やインド・太平洋地域の平和と繁栄に寄与する3カ国協力の新たな里程標になるだろう」と意味を与えた。また、「大韓民国の安保は、インド・太平洋地域の安保、大西洋と欧州の安保、グローバル安保と同じ線上にある」とし、北大西洋条約機構(NATO)との協力強化も強調した。
北朝鮮との関係については「『大胆な構想』を揺るぎなく稼働させ、圧倒的な力で平和を構築し、北朝鮮が核とミサイルではなく、対話と協力の道へと進むことができるよう、国際社会と協力していく」と述べた。
hrhr@korea.kr