韓悳洙首相(左)がフランスのエリザベット・ボルヌ首相と握手する様子= 9日午後(現地時間)、フランス・パリ、聯合ニュース
[テレシア・マーガレット]
欧州4カ国を歴訪中の韓悳洙(ハン・ドクス)国務総理が、初訪問先のフランス・パリで「2030年国際博覧会(万博)」を釜山に誘致するための総力戦に乗り出した。
10日、国務総理の秘書室によると、韓首相は、万博開催地の選定を50日後に控えた9日(現地時間)、パリで開かれた「2030釜山万博公式シンポジウム」に参加した。
この日の行事には韓国務総理をはじめ、崔泰源(チェ・テウォン)大韓商工会議所会長、朴亨埈(パク・ヒョンジュン)釜山市長、ディミトリ・ケルケンツェス博覧会国際事務局(BIE)事務局長、主要企業や経済団体、BIE加盟国の代表など、主要人物200人余りが参加した。
開会の辞で韓国務総理は「釜山万博は、国家間の格差を減らし、気候変動といった私たちが直面している問題に対し、共に悩み、解決していくために協力する、連携プラットフォームになるだろう」とし、釜山万博のビジョンを共有した。
これと共に、韓国側の参加者らは釜山万博の役割やビジョン、参加国が受けられる実質的な支援特典を発表し、開催国の投票を行うBIE加盟国の代表らを対象に誘致活動を行った。
一方、この日、韓国務総理はフランスのエリザベット・ボルヌ首相と会談を行い、今年6月に開かれた韓・仏首脳会談の後続措置を含む両国関係の強化案について語った。
韓国務総理は最近、両国間の高位級交流が活発に行われていることを評価し、フランスの電気自動車における補助金制度の改編などにおいて、韓国企業に友好的な環境を作れるよう協力を要請した。
これに対しボルヌ首相は、韓国務総理のフランス訪問を歓迎し、今後も宇宙・航空、エネルギーなど未来の先端産業協力とインド太平洋地域における協力の強化を期待すると答えた。
韓首相は10日までBIE加盟国の大使らと2国間面談、昼食懇談会などの誘致活動を続けた後、次の歴訪国であるデンマークに移動する。
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