最低賃金委員会が12日、来年の最低賃金を1万30ウォンに決めた。写真は、政府世宗庁舎で第11回全員会議を終えた後、記者の質問に答えるイ・インジェ最低賃金委員長(左)=12日、世宗、聯合ニュース
[ユン・ソジョン]
来年度の最低賃金が1万30ウォンに決定された。今年の最低賃金だった9860ウォンより1.7%引き上げられた。来年には、最低賃金が初めて1万ウォンを超えることになる。
最低賃金委員会は11日、政府世宗(セジョン)庁舎で27人の在籍委員全員が参加した中、「第10次全員会議」を開催した。労・使双方は、最低賃金に対する「第2~4次修正案」を最低賃金委員会に提出した。委員会は、翌日の明け方に「第11次全員会議」を開き、表決を経て時間当り1万30ウォンに決めた。週40時間勤務の労働者を基準に換算すると、月給は209万6270ウォンになる。
労働界と経営界が、お互いの立場を調整し、53日ぶりに合意した結果だ。9日に本格化した最低賃金審議で、労働界は時給1万2600ウォンを提示したが、経営界は前年と同じ9860ウォンを提示した。最低賃金が1万ウォンを超えたのは、1988年に最低賃金制度が導入されて以後、37年ぶりのことだ。
最低賃金委員会は経営界、労働界、公益委員の各9人ずつで構成される。最低賃金法に基づき、この日に議決した来年度の最低賃金案は雇用労働部に提出される。労働部が来月5日までに、来年度の最低賃金を確定し告示すれば、来年1月1日から効力が発生することになる。
arete@korea.kr