国務会議を主宰する尹大統領=15日、ソウル、大韓民国大統領室
[パク・ヘリ]
尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領は21日、北大西洋条約機構のルッテ事務総長と電話で会談し、北朝鮮がウクライナ侵攻を続けるロシアに兵士を派遣したという情報を共有し、今後の対応策について議論した。
大統領室によると尹大統領は、「ロシアのウクライナ侵攻、ロシアの無謀な軍事的密着が、国際秩序を根本から揺るがし、韓半島や世界平和を脅かしている」とし、「韓国政府は決して座視しない」と強調した。
また、「韓国政府がロシアと北朝鮮の動向を注視する中、軍事協力の進展による段階的な措置を取る」とし、「NATOと共に実質的な対応措置を模索していくことを期待する」と述べた。
ルッテ事務総長は、国際法や国連安全保障理事会決議に違反する北朝鮮のロシアへの派兵に深刻な懸念を示し、「NATOは、国際平和と安全を脅かすロシアと北朝鮮の軍事協力に対応するため、韓国と積極的に協力する準備ができている」と述べた。
詳細な情報を共有するため、韓国政府からNATOに代表団を送ってほしいと要請したルッテ事務総長は「これから北朝鮮のロシア派兵に対処するため、韓国・ウクライナ・NATO間の防衛産業協力や安保対話を強化していくことを希望する」とした。
尹大統領は「NATO加盟国間の通信ネットワークであるBICESに韓国が加わる手続きが速やかに行われ、韓国とNATOがリアルタイムで意思疎通し、安全かつ効率的に情報共有できるようにする」と述べた。
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