握手する趙兌烈外交部長官と欧州連合(EU)のボレル外交安全保障上級代表=4日、ソウル、外交部
[ユ・ヨンギョン]
趙兌烈(チョ・テヨル)外交部長官と欧州連合(EU)のボレル外交安全保障上級代表は14日、ソウルで初の戦略対話を開き、北朝鮮がウクライナに侵攻するロシアを支援することや、核・ミサイルを高度化する行為を強く糾弾した。特に、北朝鮮が「核保有国」になることはないと強調した。
今回の戦略対話を機に韓国とEUは、北朝鮮のロシアへの派兵を糾弾する共同声明を採択した。両側は共同声明で、ロシアとの不法的軍事協力を直ちに中断することと、北朝鮮軍の撤退を北朝鮮に求めた。また、すべての核兵器や弾道ミサイルに関連するプログラムを、完全で検証可能かつ不可逆的な方法で放棄することを要求した。
特に、「北朝鮮は、核兵器不拡散条約(NPT)によって核保有国の地位を持つことはできない。今後も絶対にできない」とし、「ロシアは、NPTや国連安保理決議の下で自国の義務を果たすよう求める」とした。
また、韓国とEUは、北朝鮮の派兵を契機に欧州とインド・太平洋地域の安保状況が緊密に連携していることに共感し、「安全保障・防衛パートナーシップ」を締結した。
パートナーシップは、海洋・サイバー安保、不拡散など15の安保防衛分野における協力を包括する。両側は、これに基づき、日々増しているグローバル安保脅威に対して共同で対応する取り組みを強化することにした。
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