ソン・キム駐韓米国大使が19日、韓国文化体育観光部の崔光植長官と面談を行った。崔長官が昨年10月に文化体育観光部の長官として就任以来、初めてだ。
ソン・キム大使は「韓国と米国は、すでに堅固な関係を基盤にしているが、これからは政治と経済部門だけでなく、新しい分野での協力が増えることを期待している」という言葉で面談を始めた。
キム大使は、文化、スポーツ、観光分野は、韓国で興味を引くようなニュースが多いとして、2018年平昌冬季五輪の誘致に対し、お祝いの意を表した。最近、韓国のスポーツ選手らの活躍を賞賛すると、崔長官は、現在五輪の種目となっているテコンドーが国際的に関心を集められるよう、力を注いでほしいとの言葉を忘れなかった。
ソン・キム駐韓米国大使が、19日、韓国文化体育観光部の崔光植長官と面談を行った。(写真:文化体育観光部) |
世界的な韓流ブームについての意見も交わした。崔長官は、韓国文化の人気がドラマから始まって、徐々に音楽、韓国料理、伝統文化やファッションに広まっていると説明した。キム大使は、高まっている韓流スターの人気と世界を舞台に成長している韓国の人気を比べながら、韓流こそが、世界から認められた輸出品だと描写した。
崔長官は「文化は、非常に魅力的な要素だ」として、「私が幼かった頃は、ポップソングを聞きながら米国文化に関心を持った」と述べた。
テーマが韓国料理になると、キム大使は韓国料理への愛情を表し、ワシントンにあるプラスチックの椅子に座ってサムギョプサルを食べる屋台のような食堂が、韓国料理店の中で一番人気のあるレストランだと話した。そのレストランに訪れるお客の半数以上が外国人であるとも加えた。崔長官は、韓国スタイルで食べるサムギョプサルは、パリで人気があると、サムギョプサルと関連したエピソードを紹介した。
崔光植 文化体育観光部長官が、19日、ソン・キム米国大使と面談を行った。(写真:文化体育観光部) |
崔長官は「サムギョプサルは、五感を満足させる料理だ」として、肉を目の前で直接調理し、眺めながら匂いを感じ、肉が焼ける音を聞くことは、非常に魅力的だと説明した。
崔長官は、続いて、2008年の韓国人の訪米ノービザ協定が導入されてから、両国で増加した観光客についてのテーマに移った。キム大使はノービザの導入について、両国の間で最も重要な決定の1つであったとして、これでより多くの人々が自由に移動できるようになったと説明した。
崔長官は、「政治、経済部門の協力から社会的な関係と文化、体育、観光部門の交流にいたるまで、両国の活動は、関係がより深まっていることを意味する」と述べた。加えて、崔長官は、現在文化体育観光部は、宗教、メディア、広報とコンテンツなどを含む、計7つの部門の発展のために努力していると説明した。「そのため、私は虹の長官とも呼ばれている」と、崔長官は笑った。
「韓国コンベンションの年」に指定された2012年の計画についても意見交換した。2012年は、麗水博覧会が開催される意義深い年だ。
大使館で勤務する間、韓国の高校生と大学生を含む若い世代とのコミュニケーションがしたいというキム大使は、「文化部との協力を通じて成し遂げたい目標であり、2012年が非常に忙しい年になりそうだ」と付け加えた。
キム大使は、韓国人では初の米国大使になった。ソウルに生まれ、ロサンゼルスで育ったキム大使は、ペンシルバニア大学で学士を取得後、ロヨラ・ロースクールとロンドン政経大学で法学修士の学位を取った。
大使に任命される前、キム大使は北朝鮮核問題における6者会合の米国特使を歴任し、国務部の韓国課長を務めた。また、ソウル、東京、クアラルンプル、香港などで外交官として勤務した。