「第20回富川国際漫画フェスティバル」でVRWeb漫画を体験している観覧客=22日、韓国漫画映像振興院
[富川=キム・ウニョン]
韓国最大の漫画フェスティバルである「富川国際漫画フェスティバル」が第20回を迎えて、今月19日から23日まで京畿道富川(ブチョン)市の韓国漫画博物館で開かれた。
今回のフェスティバルで最も人気の高い企画展は「VRWeb漫画展、仮想現実で漫画と出合う」だった。ゲームとアニメーションで製作されたチ・ガンミン作家の「おいでよ!コンビ二」など6編のWeb漫画をVR機器40台で体験できた。
VR機器を装着すると効果音が流れながら、ワンカットの2DWeb漫画が正面に見える。VR機器にあるボタンをタッチすると次のページに移動する。特定の場面になると、360度四方からシーンが出てきてWeb漫画の世界に入ったように感じる。作品「おいでよ!コンビ二」ではコンビ二の職員になった気がする。正面には指示を下している店長が見える。首を左に曲げるとコンビ二のドアが、右には販売台での商品が見える。
観覧客は多様な反応を見せた。
飛んでくる矢を見て後ずさりしたり、Web漫画のキャラクターに触るため、手を伸ばしたりする観覧客もいた。恐竜の声や爆発の音などを聞いて大声を出す観覧客もいた。
この企画展の梁炳晳(ヤン・ビョンソク)キュレーターは「VRWeb漫画は作画が優れている作品でその効果が高い」とし、「Web漫画よりいきいきと感じるし、没入感が高い」と話した。
21日、企画展を訪れたキム・レアは「普段携帯で読んでいたWeb漫画をVR見るともっといきいきとして集中できた」と所感を述べた。
梁キュレーターは、「長時間VR機器を装着すると目まいがする。これが解決できれば、AI(人工知能)と結合した教育コンテンツなどの市場が広がるだろう」と展望した。
チ・ガンミン作家の「おいでよ!コンビ二」の一シーン=Comix V
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