1月13日ソウルでの2018平昌冬季オリンピックの聖火リレー=ゾン・ハン撮影
[ソ・エヨン、キム・ウニョン、イ・ギョンミ]
情報通信技術(ICT)は、オリンピックと共に成長・進化してきた。
2018平昌冬季オリンピック·パラリンピック(平昌冬季オリンピック)を契機に、ICT強国である韓国は、スポーツだけでなく世界をリードする先端技術を利用した「ICTオリンピック」を全世界にお見せする。
今まで想像してきた漫画や映画のような出来事を、平昌冬季オリンピックで感じられるだろう。
5Gでもっと早く
平昌冬季オリンピックで初めて常用される第5世代(5G)移動通信システムは、1GB分のデータ容量を10秒以内にダウンロードできる。
スキージャンプとボブスレー試合では、超小型カメラが用いられる。まるで自分がスキージャンプ台から飛び降りるような気がするだろう。
クロスカントリースキー試合では、特定選手や映像を選んで見ることができる。
また、現在の位置や走行速度、試合映像が見られる自動運転車も平昌(ピョンチャン)と首都圏で運営される。
UHDでもっと綺麗に
超高精細度(UHD、HDの4倍の解像度)でオリンピックの開閉幕式とスピードスケート、アイスホッケー試合が見られる。迫力のある試合や選手たちの生き生きとしたプレーが楽しめる。
平昌ICT体験館や仁川空港にある大型スクリーンでも、生き生きとした試合が見られる。
IoTでもっと便利に
選手団や観覧客は、入国から出国までモノのインターネット(IoT)サービスが体験できる。
また、訪韓観光客は、拡張現実(AR)を通じて空港から競技場まで道を案内してもらう。
競技場ではチケットの座席番号をスマートフォーンのアプリに入力すると、画面に出る青い矢印が表示され、迷わずすぐ座席を見つけることができる。
位置・状況認識の可能なスマートバンドは競技時間や天気などの基本情報を提供するだけでなく、電子財布のように宿泊やバスの料金を支払うこともできる。
平昌冬季オリンピックではIoTやビック・データなどの技術を活かして選手たちの競技力を向上させる「スポーツ競技力向上IoT」サービスも提供される。脈波・脳波測定器で選手の健康状態を把握し、健康管理の提供・訓練データのモニタリングもできる。
オリンピック史上初のロボット聖火リレーランナーである人型ロボット「ヒューボ(DRC Hubo)」は、2017年12月11日に大田市で200メートルを完走した。韓国のロボット技術を世界に伝えた=平昌冬季オリンピック組織委員会
AIでもっとスマートに
外国人の訪問客はAIを活用した通・翻訳サービスが経験できる。
平昌オリンピックの公式モバイルアプリ「ジニ・トーク」は、AI技術を通じて韓国語・英語・中国語・日本語・フランス語・スペイン語・ドイツ語・ロシア語・アラビア語の9カ国語の音声認識・文字入力翻訳・イメージ内の文字翻訳などのサービスを提供する。
韓国語と英語でAIが対応する「AIコールセンター」も運営される。試合日程はもちろん競技場・公共交通機関やシャトルバスなどの情報をAIが電話で案内してくれる。
また、計11種類の85台のロボットが競技場・プレスセンター・平昌選手村・空港などに配置される予定だ。
特に、平昌オリンピックのマスコット「スホラン」の格好をしているロボットは外国語で通訳し、さらに音楽に合わせて踊ったり、カワイイとほめてあげると微笑を見せるほどの感性も持っている。
2017年11月29日にオープンした「平昌ICT体験館」でスノーボードを仮想現実(VR)で体験している参加者たち=聨合ニュース
VRでもっと楽しく
平昌に行けない人のため、主要競技の仮想現実(VR)配信も推進されている。
フィギュアスケート競技場の中には約100台のカメラが設置され、リアルタイム360度のVR配信が行われる。従来のVR配信の問題点を改善し、上下左右から見られるようにする。このため、選手が飛んだり走ったりする瞬間の表情が自由な角度から見られる。
eykim86@korea.kr