[ソ・エヨン]
[映像=科学技術情報通信部公式YouTubeチャンネル]
科学技術情報通信部と韓国航空宇宙研究院は25日、韓国初の国産ロケット「ヌリ号」の3回目の打ち上げが成功したと発表した。これを受け、韓国が新しい宇宙時代を開くことになった。
ヌリ号はこの日午後6時24分、全羅南道(チョルラナムド)・高興(コフン)の羅老(ナロ)宇宙センターから打ち上げられた。
航空宇宙研究院は「ロケットの飛行情報を盛り込んでいる遠隔受信情報(テレメトリー)を初期分析した結果、ヌリ号が目標軌道に投入し、次世代の小型衛星2号を分離・安着することに成功したことを確認した」と発表した。
ヌリ号は打ち上げ後、1・2・3段エンジンがすべて燃焼し、フェアリングも正常に分離され、搭載されている次世代の小型衛星2号とキューブサットの切り離しまで全部終わった。
次世代小型衛星2号はこの日の午後7時7分ごろ、南極にある世宗基地から発信するBeacon Signal(ビーコン・シグナル、衛星から定期的に地上に送る固有の識別信号)を受信した。午後7時58分には、韓国科学技術院(KAIST)の人工衛星研究所、地上局との初期交信も成功した。
科学技術情報通信部の李宗昊(イ・ジョンホ)長官は、打ち上げ後の記者会見で「去年、ヌリ号の2回目の打ち上げに続いて本日、3回目の打ち上げ成功を受け、ヌリ号の信頼性が高まると同時に、韓国が独自の宇宙輸送能力を確保し、自主的な国家宇宙開発能力を持つようになったことをもう一度確認した」と説明した。
韓国初の国産ロケット「ヌリ号」が打ち上げられる様子=25日、全羅南道・高興、韓国航空宇宙研究院
尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領は「世界で、独自の技術で制作した衛星を独自技術のロケットに搭載して打ち上げ、軌道投入に成功した国は韓国を含めて7カ国のみ」とし、「主要7カ国(G7)の中でも米国、フランス、日本の3カ国しかないが、これは宇宙強国のG7入りを宣言する快挙だ」とたたえた。
続けて「あらゆる産業において宇宙科学は先導の役割を果たす」とし、「全世界で宇宙科学技術に対する見方が大きく変わるだろう」と強調した。
xuaiy@korea.kr