環境部所属の国立生物資源館が温室効果ガスであるメタンを分解してメタノールにする自生微生物のメタン生成菌を効果的に培養できる新技術の開発に成功したと29日、明らかにした。写真は、ドローンで撮影した国立生物資源館の様子=国立生物資源館
[イ・ジヘ]
環境部所属の国立生物資源館が温室ガスであるメタンをメタノールに分解する自生微生物メタン生成菌を効果的に培養する新技術を開発したと29日、明らかにした。
地球温暖化の主な原因の一つである温室効果ガスの排出を削減できるのではないかと期待を集めている。さらに、エネルギーの生産にもつながる可能性がある。
メタンは家畜飼育場やゴミ埋立地、下水処理場などで主に発生する。
メタン生成菌は、メタンを分解し、炭素源とエネルギー源として利用する細菌だ。温室効果ガスを減らすのに効果的だが、分離するのが難しいため、温室効果ガスの削減への活用が容易ではなかった。
問題の解決に向けて、国立生物資源館は高麗(コリョ)大学の研究陣と共にメタンガス注入メンブレンを利用し、メタン生成菌が最大70%まで分布する技術を開発した。特許の出願は先月に終えた。
研究陣は、生物膜反応器を利用してメタンを餌にする微生物だけを膜の表面に付着させて成長させる方法で、メタン生成菌の分布度を高めた。メタンを注入する速度などの運営条件によって、さまざまな種類のメタン生成菌を選択的に増加させることができるということも確認した。
国立生物資源館のチョン・ボクチョル生物資源活用部長は「温室効果ガスの低減に向けて多様なメタン生成菌を確保する。メタンを有機酸など有用物質に転換する後続研究を引き続き尽力する計画」とし、「今後も韓国の生物資源の特性を分析し、温室効果ガス低減に向けて取り組んでいく」と明らかにした。
jihlee08@korea.kr