韓国の技術で独自開発した超音速戦闘機の「KF21」が、1号機の組み立てを皮切りに本格的な量産化に乗り出した。写真は、「KF21」の最後の試作6号機が第3訓練飛行団で初飛行をする様子=2023年6月28日、慶尚南道・泗川、韓国航空宇宙産業
[テレシア・マーガレット]
韓国の技術で初めて独自開発した超音速戦闘機の「KF21」が、1号機の組み立てを皮切りに本格的な量産化に乗り出した。
防衛事業庁は10日、慶尚南(キョンサンナム)道・泗川(サチョン)市にある韓国航空宇宙産業開発センターで「KF21」初の「量産着手会議」を開催したと発表した。この日の会議には、国防部や合同参謀本部、空軍、国防科学研究所、契約を結んだ企業などの関連機関が参加した。
今回の会議は、KF-21を適期に空軍に引き渡すために開催された初会議だ。航空機の機体、エンジン、AESAレーダーの生産など、全般的な事業計画の発表から始まった。続いて作業工程管理、形状および品質管理、部品の生産中止に対する管理など、分野別の任務や関連機関との協力事項について議論が行われた。
会議で韓国航空宇宙産業は、量産1号機の組み立てに着工することを記念するイベントを開催し、韓国で開発した最先端の自動化設備を公開した。自動化工程の導入により正確度が高まり、生産効率が極大化すれば、製作期間の短縮につながる。また、軍への引渡しはもちろん、今後の輸出の際にも生産性の確保にもつながる。
この日、組み立てに入ったKF21の量産1号機は、2026年末に空軍に引き渡される。防衛事業庁は、2032年までに120機のKF21を空軍に納品する予定だ。
防衛事業庁のハン・ギョンホ未来電力事業本部長は、「韓国の独自技術で開発した戦闘機『KF21』が、いよいよ初の量産化に乗り出した。国民の支持と研究・開発者の献身と努力のおかげだ」と話した。また、「今後KF21は、韓国の領空を守る主力戦闘機として、世界におけるK-防衛産業の地位を向上させる重要な役割を果たすだろう」と付け加えた。
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