科学技術

2024.08.27

柳韓洋行が開発した肺がん治療剤、「レクラザ」=柳韓洋行ホームページキャプチャー

柳韓洋行が開発した肺がん治療剤、「レクラザ」=柳韓洋行ホームページキャプチャー


[ホン・アンジ]

韓国の製薬会社、柳韓(ユハン)洋行の肺がん治療剤が、韓国の抗がん剤としては初めて米国食品医薬品庁(FDA)の承認を得た。

グローバル製薬会社であるジョンソン・エンド・ジョンソンは、自社の抗がん治療剤である「リブレバント」(アミバンタマブ)と柳韓洋行の「レーザーチニブ」の併用療法が、肺がん1次治療剤としてFDAの承認を得たと、20日(現地時間)明らかにした。

今回の承認は、国際無作為化第III相試験である「MARIPOSA試験」に基づいて行われた。二つの治療剤を一緒に使うことで、既存の治療剤に比べ死亡リスクを30%減らすことができ、無増悪生存期間が9カ月延びるという。

この併用療法は、上皮成長因子受容体(EGFR)エクソン19欠損またはエクソン21(L858R)置換変異が確認された局所進行性、または転移性非小細胞肺がん(NSCLC)の成人患者に対する1次治療剤として許可を得た。

ジョンソン・エンド・ジョンソンは、「レーザーチニブとリブリバント併用療法は、優秀性が検証された初の併用療法である」と評価した。

柳韓洋行のチョ・ウクジェ社長は、「レクラザが米国で許可を得たことが、会社発展の道しるべとなる。第2、第3のレクラザに向けて、研究開発に力を入れる」と述べた。

一方、韓国で「レクラザ」が新薬第31号として許可を受けたのは、2021年1月。昨年6月には、韓国で1次治療剤としての許可が拡大された。

「FDA承認以後、柳韓洋行の経営方向」記者会見にて、演説を行うチョ・ウクジェ社長=23日、ソウル・汝矣島、聯合ニュース

「FDA承認以後、柳韓洋行の経営方向」記者会見にて、演説を行うチョ・ウクジェ社長=23日、ソウル・汝矣島、聯合ニュース


shong9412@korea.kr