月着陸船「ブルーゴースト」のイメージ図=ファイアフライ・エアロスペース
[キム・ソナ]
韓国の詩調(韓国固有の定型詩)が宇宙船に乗せられ、月に向かって打ち上げられる。
米シカゴの韓国人非営利文化財団「世宗文化会」によると、15日午前1時30分(現地時間)、フロリダ州にあるケネディ宇宙センターで、米国企業スペースXのロケット「ファルコン9」に相乗りして打ち上げられる予定の月着陸船「ブルーゴースト」に韓国の詩調11編が乗せられる。
「ブルーゴースト」は、米民間企業ファイアフライ・エアロスペースが開発した無人の月着陸船。ブルーゴーストに詩調が搭載されるのは、人類の文化遺産を月に送り、長期保管するという「ルナ・コデックス」プロジェクトの一環。未来世代のためにタイムカプセルを残すという意味がある。
ルナ・コデックスは、全世界の4万人以上のアーティストが制作した美術作品・文章・音楽・映画などの芸術作品を、ニッケルフィルムといった素材にアナログ方式で刻んだり、またはデジタル化し、メモリーカードに入れて月に打ち上げることを目標に運営されるプロジェクトだ。
「コデックス・セレニティ」と呼ばれる今回のミッションには、ルナ・コデックス側に依頼して作った詩集「ポラリス・トリロジー」が乗せられる。ここに韓国の詩調が盛り込まれた。
ブルーゴーストは打ち上げから約45日後となる3月1日、月の前の北東半球であり、玄武岩で覆われている「危難の海(Mare Crisium)に着陸する。着陸に成功すれば、ハングルのデータが初めて月に着陸することになる。
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