[シャルル・オデゥアン]
[映像=ノースウェスタン大学]
赤ちゃんが飲んだ母乳量をリアルタイムで測定できる無線ウェアラブルセンサーが開発された。
授乳量を正確に把握することは、赤ちゃんの健康管理につながる。NICU(新生児集中治療室)の赤ちゃんの命を守るためにも貢献できるとして、期待を集めている。
韓国のメディアは、キム・ジヘ亜洲(アジュ)大学教授、オ・セヨン漢陽(ハニャン)大学教授、ユ・ジェヨン成均館(ソンギュングァン)大学教授とジョン・ロジャース米ノースウェスタン大学教授などで構成された韓米共同研究チームが、14日、研究結果を国際学術誌「ネイチャー工学」に発表したと19日に報道した。
乳房の上と下に2枚の薄い電極パッドをはりつける。すると、弱い電流が流れ、授乳中の母乳量の減少による電圧の変化を感知し、摂取量を算出するという仕組みだ。
赤ちゃんが摂取した母乳の量を正確に測定し、スマートフォンにリアルタイムで表示する。
従来は、赤ちゃんが摂取した母乳量を把握するためには、授乳前後に赤ちゃんの体重を測定するか、母乳を搾乳して量をはかるしかなかった。臨床や家庭での活用には限界があり、容易ではなかった。
研究陣は今後、母乳の質や脂肪の含量など、栄養情報まで測定できるようにするための研究を行う。また、授乳用の下着に組み込む方法や、搾乳機メーカーとの協力も進めている。
キム・ジヘ教授は「母乳育児の不確実性によってストレスがたまり、場合によっては母乳をあげることをあきらめてしまうケースもある」とし、「産婦のストレスを緩和し、赤ちゃんの授乳を後押ししていく。赤ちゃんとお母さんがより健やかな毎日を送れるようにして、元気な社会にしていきたい」と話した。
caudouin@korea.kr