
22日午前、金剛山離散家族面会所で開かれた最後の面会で、父親のイ・フンジョンさん(88、北朝鮮側)の涙を拭く娘のイ・ジョンスクさん(68、韓国側)
「あの世で会おう」
65年ぶりに再会した妻に、80歳の夫はこう別れの挨拶をした。生きているうちに再び会えるかどうかわからない。「あの世」で会おうと約束するしかなかった。バスに乗り込んだ夫は北朝鮮へ向かう。窓から差し出された夫の手を妻はなかなか放せなかった。
22日、第20回南北離散家族再会行事の第1陣の日程が終了した。この日、午前9時30分から2時間が、離散家族に許された最後の面会だった。2泊3日間(10月20~22日)で家族に許された面会時間は1回2時間で計6回、12時間。

22日午前、金剛山の離散家族面会所で行われた最後の面会で号泣するソン・グォングンさん(83、北朝鮮側)ら兄妹

22일 22日、南北離散家族再会行事の全日程が終了し、離散家族らが別れを惜しんでいる
面会時間の終了を告げる案内放送。「また会いましょう」という曲が流れ、再会行事はすべて終了した。北朝鮮側の家族らがバスに乗り込んだ。別れを惜しむ韓国側の家族らはその周りを取り囲み、バスの中から差し出された家族の手を放そうとしなかった。 やがてバスは出発し、残された家族はその場に座り込んだまま泣いていた。
第1陣で再会を果たした南北離散家族は530人余り。第2陣の再会行事(北朝鮮主催)は、24日から2泊3日の日程で金剛山で開かれる。
記事:コリアネット チャン・ヨジョン記者
写真提供:連合ニュース
icchang@korea.kr