
おでんにピリ辛の唐辛子とシュンギグが添えられ、その味を引き立てる
韓国人に愛される料理「オムク(練り物)」が世界を魅了している。br>
約100年余り前に日本から伝わった食べ物だが、韓国ならではの味を加えておかずや間食として親しまれてきたオムクが海外に逆輸出しはじめてからのことだ。
韓国オムク市場の中心は豊かな水産資源を誇る釜山だ。「釜山オムク」は最高の品質と味というイメージが浸透しているほど、オムクの代名詞として定着している。中でも釜山オムクを代表するブランド「古来思(コレサ)オムク」は1月15日、中国・上海に初めてベーカリータイプの売場をオープンした。韓国のオムク業界初の海外進出だ。

古来思オムクは様々なオムク製品を自宅でも手軽で衛生的に料理できるように包装、販売している
上海の長寧地区に位置するショッピングモール「パークソン・ニューコアモール」の食品館にオープンした古来思オムク上海店は、オムクで麺を作った「魚うどん」をはじめ、オムク寿司、唐辛子・キノコ・ノリ・エビ・カレーなどを混合させたオムクコロッケ、オムクバーガーなどの様々なオムク製品を提案する。
古来思オムク社長のキム・ヒョングァン氏は「麺好きの中国人の口に合わせて独自開発した魚うどんが中国市場のカギとなる。中国・上海店を皮切りに、今年中に海外支店の10店舗オープンを目指している」と語る。

1月15日、中国・上海の長寧地区のショッピングモール「パークソン・ニューコアモール」食品館にオープンした古来思オムク上海店

オムクを味わい、購入する中国人顧客で込み賑わう古来思オムク上海店

オムクで麺を作った「魚うどん」は古来思オムクが多くの試行錯誤の末に開発した製品で、カップラーメンのようにお湯さえ入れればその場で食べられる
1963年に創業した古来思オムクは、釜山・釜田(プジョン)市場内の釜田本店をはじめ、海雲台(ヘウンデ)店、ソウル江南(カンナム)店など全国に12の支店を展開する。西洋カボチャ・ジャガイモ・紅ズワイガニ・韓牛・アワビ・人参など数々の材料で作った数百余りのオムク製品を開発、販売している。
昨年には月平均1万5千人以上の外国人顧客が海雲台店を訪問した。昨年の売り上げは5百億ウォンを越えている。チーズをたっぷり入れたチーズオムク、トッポッキや韓国風の辛いちゃんぽんに着眼した「魚ポッキ」「魚ちゃんぽん」など、古来思オムクの進化はまだまだ続いている。
コリアネット ソン・ジエ記者
写真:コリアネット チョン・ハン記者、古来思オムク
jiae5853@korea.kr