4月4日は二十四節気のうち五番目の清明で、空がすがすがしく明るくなる時期を意味する。
東国歲時記(朝鮮時代の学者ホン・ソクモが1849年に書いた、年中行事と風俗を整理・説明した季節の民俗風習書)の記録によると、この日に臣下たちは柳とハルニレを擦って火をおこし国王に捧げた。国王はこの火を、大臣をはじめとする360の郡家の首領に下したのだが、それを「賜火(サファ)」という。首領たちは寒食になるとその火を百姓に配ったという。寒食は古い火を消して新しい火を待つ間にご飯を焚くことができず、冷たいご飯を食べるということで名付けられた名称。清明は寒食の前日か同じ日にあたる。

清明は農民が本格的に水田作を準備する時期
清明には水田の土を搔きならして水田作の下準備を始める。この日の天気が良いと豊作になり、海では魚種が増え漁獲量が増えるが、逆に風が吹くとその年は耕作がうまくいかず、魚種も多くないと考えられた。
出典:国立民俗博物館、韓国民俗大百科事典
コリアネット グレゴリー・イーヴス記者
写真:韓国民俗大百科事典
翻訳:テ・ソル、イム・ユジン
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