社会

2017.01.20

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蒸したばかりのチンパンは寒い日にその場でかぶりつきたくなる冬の屋台グルメ



ホクホクと湯気が立つ手のひらサイズのおやつが寒さで凍えた手と身体をほぐしてくれる。

寒い日にふうふうしながらかぶりつく焼き芋、チンパン(あんまんまたは肉まん)、ホットク、串オムク(韓国の練り物)は冬場に人気のおやつだ。香ばしい香りに思わず喉が鳴るこれらのおやつは今や屋台だけでなくどこでも手軽に食べられるような形に進化している。

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冬場に路上で食べる焼きたての焼き芋は凍えた手と身体を温めてくれる人気のおやつ



冬のおやつといえば焼き芋が欠かせない。北風が吹きすさぶ冬がやってくるとドラム缶の中でコロコロと焼き芋が焼けていく様子を以前は道端でよく見かけた。半分に割った焼きたての焼き芋を両手にして代わりばんこに食べるのはなんとも楽しいものだった。

こんな思い出の焼き芋を今はコンビニやデパートでも手軽に買い求めることができる。一部のコンビニでは焼き網の上で黄色く焼けた直焼きの焼き芋を味わうことができる。焼き芋の味を再現した商品もある。干し芋をオーブンで焼き上げ焼き芋の香りと色合いが楽しめる「マッコグマ(味さつま芋)」や焼き芋特有の食感を活かした「もちもちコグマ(さつま芋)」などが代表的だ。

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ホクホクと湯気が立つチンパンを食べると寒さが和らぐ



蒸したてのチンパンも冬の定番グルメ。チンパンは「ホーホー(フーフー)して食べるパン」という意味で「ホパン」とも呼ばれる。もっちりしたパンと甘い小豆あんが口の中で踊るチンパンも現代人のライフスタイルに合わせて進化している。昔ながらのあんまんや肉まんだけでなくいろんな味のチンパンが登場している。

大型スーパーで購入できるチンパン製品にはピザ味・純白ミルク味・プルコギ味・ビーフカレー味などがある。コンビニでもいろんな種類のチンパンが販売されている。各コンビニチェーンはオリジナルブランドのチンパンを発売し、支店によってはカスタードクリームやハニーナッツなどが入ったものもある。

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寒さの厳しい冬の日に通仁市場で出会ったホットクは甘く温かい味=19日



小麦粉やうるち米粉で練り上げた生地にあんの黒砂糖を入れて揚げるホットクも食べやすくなった。紙で包んで一口食べると蜜のようなあんが滴り落ちるホットクは子供の頃が思い出されるおやつの一つ。

砂糖が入った昔のホットクとは違って今は様々な調理法で作られるホットクがある。蜂蜜や野菜、お肉などが入ったホットクも販売されており、家庭でフライパンや電子レンジを使って簡単に作れるようになった。冷凍ホットク製品もとうもろこし、黒ごま、緑茶、かぼちゃなど味のバリエーションが広がり寒い冬にわざわざ屋台で並ばなくても食べられるようになった。

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冬場に食べる串オムクは香ばしい味と温かいスープが身体を温めてくれる



寒い冬、お勤め帰りのお父さんたちの味方だった串オムクは屋台おやつから一段と高級な食べ物に昇格した。釜山(プサン)のサムジンオムクや古来思(コレサ)オムクなど地方の有名ブランドがソウルに進出したことで知名度が上がりオムクもスペシャルグルメに。古来思オムクの商品にはタチウオとイシモチで作ったオリジナルのオムクだけでなくカニオムク、餅まきオムク、チーズオムクなど新しい組み合わせもある。

子供から大人までいつどこでも楽しめるようになった冬の屋台グルメが、冬をもっと楽しくスペシャルにしてくれるに違いない。

コリアネット イ・ハナ記者
写真:チョン・ハン記者
翻訳:イ・スミン
hlee10@korea.kr