社会

2018.04.06

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公共自転車のレンタルサービス「タルンイ」は、今年3月で会員登録数62万人を突破した=ソウル施設公団



[ハム・ヒウン、イ・ギョンミ]

公共自転車は大気汚染や交通渋滞の問題解決に役立つ交通手段として注目されている。中国の武漢市や杭州市のように世界最大規模の公共自転車システムを構築した成功例がある一方、パリやニューヨークのように盗難・破損の問題に頭を悩ましているところもある。

ソウル市が2015年9月から運営をはじめた公共自転車のレンタルサービス「タルンイ」は、人気を博している。タルンイが成功した背景には「IT技術を活用した便利性」がある。

まず、タルンイ専用のモバイルアプリケーション「ソウル自転車タルンイ(Seoul Bike、タルンイアプリ)」でレンタル・お支払いすることができる。会員登録が不要で、携帯電話で認証したら1日利用券(1千ウォン、約100円)の購入が可能だ。会員登録をすると、7日(3千ウォン、約300円)、30日(5千ウォン、約500円)、180日(1万5千ウォン、約1500円)、365日(3万ウォン、約3千円)利用券を購入することができる。

タルンイに導入されたスマート技術は、自転車に付いているタッチ・パネルの端末機から見られる。走行中にはタッチ・パネルで利用時間・距離などをすぐ確認することが可能で、しばらく駐車が必要な時は端末機ロックシステムでどこにでも駐車することができる。タッチパネルの補助ロックで自転車を固定し、パスワードを入力する。

返却時間を携帯電話で知らせるサービスも提供される。
返却する場合、アプリの地図に表記されている所なら、どこで返却しても構わない。スタンドに空きがない場合は、タッチパネルに巻かれている補助ロックを他の自転車の端末機に繋げて返却することができる。

外国人も利用することができる。タルンイアプリは、外国人も利用できるよう英語・中国語・日本語でサービスする。ソウル施設公団によると、去年7月から外国人の会員登録の手続きを省き、クレジットカードで決済できるよう「外国人利用手続きの簡略化制度」を導入してから、外国人の利用件数が2016年の9千468件から2017年には1万4千88件に大幅に増加した。

「タルンイ」は現在約2万台あまりが運営され、計1107のスタンドが設置されている。会員登録数はサービス開始2年半ぶりに今年3月現在62万人を超えた。一日平均利用件数も去年3月4800人から1万1300人へと、2倍以上増えた。

ソウル施設公団のイ・ジユン理事長は「ビックデータ分析方法を活用し、効率的な自転車配置やレンタルスポットの運営システムを段階的に構築している」とし、「市民の皆さんがタルンイをもっと便利に、安全に利用するよう最善を尽くす」と明らかにした。

km137426@korea.kr