曹渓寺で開かれた法要=22日、ソウル
[ソウル=キム・ヘリン、キム・ウニョン]
[写真=キム・シュンジュ]
[映像=チェ・テシュン]
韓国で釈迦誕生日を迎えた22日、大韓仏教曹渓宗(チョゲジョン)の総本山である曹渓寺(チョゲサ)で法要が開かれた。
法要には、仏教徒らを皮切りにキリスト教やカトリック教の関係者ら、駐韓外交視察団、政官界の要人らが参加し、釈迦の誕生を祝い、世界の平和を祈った。
韓国は今年から釈迦誕生日の正式名称を純粋な韓国語である「プチョニム(仏様)」を用いた「プチョニムがいらっしゃった日」に変更した。
朝から法要に参加する仏教徒らで曹渓寺は賑やかだった。「知恵と慈悲で世界を美しく」と書かれた造形物の前で、人々は世界の平和を祈った。
法要での世民僧侶(右)と雪靖僧侶=22日、ソウル
法要は、法会を綺麗にする儀式や6つのお供え物を供える儀式、曹渓寺の僧侶による祝辞などの順に行われた。文在寅(ムン・ジェイン)大統領による祝辞や南北共同発願文の朗読も行われた。
同法要の主題は、南北首脳会談や米朝首脳会談に続き、民族の和合と韓半島の平和。
真際(ジンジェ)僧侶は、法語を通じて「我々の心にある葛藤と不信を無くし、お互いに理解し配慮する民族の同質性を回復しよう」と強調した。
雪靖(ソルジョン)僧侶は祝辞で板門店宣言を言及し「分断の長い冬が過ぎて、平和の春が来た。我々が咲かせた花は、米朝首脳会談を通じて世界に拡散できる」と話した。
奉祝法語を朗読する真際僧侶=22日、ソウル
この日、仏教界は2015年以来3年ぶりに「南北首脳共同発願文」を採択した。曹渓宗は同日、北朝鮮の朝鮮仏教徒連盟と同じ時刻に各寺院で共同発願文を朗読した。南北仏教界は共同発願文で「我が民族の運命は我々自ら決定するとの民族自主主義を確認した板門店宣言は、南北が共に新しい歴史の出発を宣言した信号弾であり、途切れた民族の血脈を繋いで自主統一の新しい時代を切り開いていくための歴史的道しるべ」と強調した。
文在寅大統領の祝辞を代読する文化体育観光部の都鍾煥長官=22日、ソウル
祝辞は、文化体育観光部の都鍾煥(ト・ジョンファン)長官が代読した。文大統領は22日のトランプ米大統領との首脳会談のためワシントンを訪問中。「仏教は宗教を越えた大切な精神でありながら、文化そのもの」とし、「誤った考えを打破し、正しい考えを示し守る『破邪顕正』と命と人間を大切にする『慈悲行』は、社会を成熟させ、民主主義を発展させる原動力となった」と述べた。
また、「平和と繁栄の新たな韓半島時代を迎えられるよう、貧者の一灯の気持ちで(真心を込めて)祈ってほしい」と強調した。
kimhyelin211@korea.kr