社会

2018.11.12

北朝鮮に送るミカンを輸送機に積む韓国軍関係者=11日、済州島、国防部

北朝鮮に送るミカンを輸送機に積む韓国軍関係者=11日、済州島、国防部



[カン・ガヒ、キム・ウニョン]

韓国が済州島(チェジュド)産のミカン200トンを11日から12日まで、計4回に分けて北朝鮮の平壌(ピョンヤン)に輸送する。

9月の南北首脳会談の際、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長が文在寅(ムン・ジェイン)大統領に贈ったマツタケ2トンに対するお礼。

青瓦台(大統領府)の金宜謙(キム・ウィギョム)報道官によると、ミカンを計2万箱(1箱10キロ)に詰め、韓国軍輸送機に搭載して輸送する。

第1便は11日午前8時に済州島を出発し、平壌へ向かった。統一部の千海成(チョン・ヘソン)次官と青瓦台の徐虎(ソ・ホ)統一政策秘書官が同乗し、北朝鮮側にミカンを引き渡した。

韓国政府による北朝鮮への大規模な物資提供は、北朝鮮への制裁措置(2010年5月24日)以来、8年ぶりのこと。今回の場合、韓国政府は返礼という性格上、米国や国際連合安全保障理事会などの制裁とは無関係という見方を伝えている。

済州島は、1999年から2010年までミカン4万トン以上を北朝鮮へ送り、北朝鮮はそのお礼として、済州島民750人余りを北朝鮮へ招待したことがある。

kgh89@korea.kr