腹腔鏡手術を受けて回復中のエジプト人シャナン・ムハンマド氏(右)が主治医と相談している=ソウル峨山病院
[キム・ヨンドク、イ・ギョンミ]
肝臓に多発性腫瘍ができた外科医シャナン・ムハンマド(30歳、エジプト)氏は7月、韓国の病院で腹腔鏡手術を受けて健康を取り戻した。エジプトではこの手術を行うのに必要な医療機器も、スタッフも少ない。しかし、韓国で手術を受けたことで、痕も小さくすみ、合併症も起こらなかった。
コリアネットが去年9月に掲載した記事の一部だ。このように、韓国で治療を受ける外国人患者が増え続けている。韓国保健産業振興院が去年発表した「外国人患者誘致実績統計分析報告書」によると、2017年に韓国で内科診療を受けた外国人患者は8万人あまりと、約15科のうち最も多かった。
整形外科の外国人患者数は4万8千人と2番目に多かった。2009年に外国人患者の誘致が許可されて以来、同科の患者数は最も高い年平均増加率を記録している。報告書によると、2017年に内科で診療を受けた外国人患者数の増加率は5.4%で、整形外科の2%より高い。この結果から、これまで整形外科に集中していた医療観光客の範囲が拡大していることが分かる。
韓国保健産業振興院の林英伊(イム・ヨンイ)外国人患者誘致団長は、このような現象について「世界の医療市場で韓国の医療技術が高い評価を得ているということ」と説明する。また、「胃がんや肝臓がんなど、がんの患者らの5年生存率が比較的高く、脳血管疾患発病後の生存率は世界で一二を争うほど」と」強調する。
その上で、「重症疾患を抱えている外国人の場合、手術事例や資料収集への関心が高く、治療を受けた知り合いからの紹介で来るケースが多い」とし、「整形外科で診療を受ける外国人患者の大多数は中国人だが、最近は他の重病を治療するため韓国を訪れる中国人の割合が増えている」と変化傾向について説明する。
外国人患者誘致報告書によると、韓国で診療を受けた外国人患者数は2017年現在、190カ国・約32万人に上る。
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