名誉救助犬を報道したCNN=CNN公式ホームページ
[モリナ・エリアス、キム・ウニョン]
忠清南道の洪城郡で先月24日、認知症患者の女性(90歳)が行方不明となり、飼い犬に救助された。犬には「名誉救助犬119」の称号が与えられた。
警察が防犯カメラの映像を調べたところ、女性が白い小型犬「ペック」と村を出る姿が映っていた。激しい雨が降る中、消防当局と住民のボランティアの協力で捜索が始まった。それから40時間後、自宅から約2キロ離れた水田の真ん中に倒れている女性が発見された。女性は低体温症を発症していたが、ペックは寄り添って体を温め続けていた。
捜索チームが飛ばしたドローン(小型無人機)の熱探知機がペックの体温に反応し、女性の救助につながった。女性は現在、病院に入院中で、症状は回復に向かっている。
女性の娘、シム・グムスンさんは「ペックが3年前に大きな犬に襲われた後、私たちが引き取った」とし、「その恩返しをしてくれたようだ」と語った。
CNNは8日(現地時間)、「飼い主の命を救った犬 韓国初の名誉救助犬」とし、「勇気ある犬の行動で飼い主が無事に救助された」と報道した。また、「犬は人間のよき友人であることがよくわかるエピソードだ」と説明した。
飼い主の命を救った「ペック」= 忠清南道
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