科学・技術分野の優秀な外国人人材が永住権または国籍を取得するまでにかかる期間を短縮し、韓国社会に定着できるよう支援するファーストトラック制度が導入される=韓国科学技術院フェイスブック
[パク・ヘリ]
科学・技術分野の優秀な外国人人材が永住権または国籍を取得するまでにかかる期間を短縮し、韓国社会に定着できるよう支援するファーストトラック制度が導入される。
法務部は1日、「科学・技術優秀人材の永住帰化ファーストトラック制度」を施行すると発表した。
同制度は、科学・技術分野の優秀な外国人人材が安定的に韓国で定着できるよう機会を提供してほしいという韓国科学技術院(KAIST)などの学界からの要請で新設された。
KAISTをはじめ、大邱(テグ)慶北(キョンサンブクト)科学技術院(DGIST)、光州科学技術院(GIST)、蔚山(ウルサン)科学技術院(UNIST)、科学技術聯合大学院大学校(UST)など、理工系に特化した大学および研究機関で修士・博士を取得した外国人が対象となる。
この外国人が大学・研究機関の総長や機関長の推薦を受ける場合は「居住資格」を、研究の実績などが一定の基準を満たす場合は国籍審議委員会の審議を経て韓国国籍を取得することができる。
従来は、韓国で修士・博士を取得した外国人が永住権・国籍を取得するまで6年以上かかった。
同制度の施行により、理工系特化大学および研究機関で修士・博士を取得した外国人が永住権・国籍を取得するまでにかかる期間は3年に短縮される。
韓国政府は去年12月から、理工系特化大学・研究機関の修士・博士取得者は、就職しなくても居住資格が取得できる方策を試験的に施行している。
同部の韓東勲(ハン・ドンフン)長官は「韓国の発展に貢献できる優秀な外国人材が永住・帰化できるよう奨励する方策を持続的に進めていく」と述べた。
hrhr@korea.kr