社会

2023.12.06

ソウル・鍾路区の京福高等学校の生徒たちが5月の全国連合学力評価を行っている様子=聯合ニュース

ソウル・鍾路区の京福高等学校の生徒たちが5月の全国連合学力評価を行っている様子=聯合ニュース


[ユン・スンジン]

経済協力開発機構(OECD)が、4年ぶりに施行した「国際学業成就度評価」(PISA)で、韓国が最上位圏を維持した。

OECDが5日に発表した「PISA2022」で、韓国の学生たちはOECD加盟国37カ国を含む計81の対象国の中で、数学3~7位、読解2~12位、科学2~9位を占めた。順位は、標本誤差を考慮したうえで算定される。

比較の対象をOECD加盟国である37カ国に限定すると、韓国の順位は数学1~2位、読解1~7位、科学2~5位だ。

2000年から3年おきに施行されるPISAは、満15歳の生徒の数学、読書、科学素養の成就度と推移を国際的に比較する調査だ。2021年に施行する予定だったが、コロナ禍で1年延期された今回の調査は、全国186校6454人を対象に行われた。

韓国の平均点数は数学527点、読解515点、科学528点を記録した。これはOECDの平均と比べて数学は55点、読解は39点、科学は43点高い。

OECD加盟国の中で韓国より点数が高かった国は、数学・読解・科学でそれぞれ536点、516点、547点を記録した日本、読解で516点を記録したアイルランドのみだ。

PISA2018と比較した時、韓国の学生の数学と読解の平均点数はそれぞれ1点、科学は9点上昇した。OECDの平均点数は、コロナ禍で数学が17点、読解が11点、科学が4点下落した。

今回の調査結果について英国の週刊誌エコノミストは、5日(現地時間)、「新しい学業成就度評価で明らかになった学校教育に及ぼしたコロナ禍の影響」というタイトルの記事で韓国について言及し、「高い学業成就度を示した国で現れた違いは、遠隔教育のクオリティー」だと評価した。

また、「コロナ禍で登校が再開された後、1年以上は部分登校をせざるを得なかったが、生徒たちは様々な支援を受けた」とし、政府が分班措置、教育人員の増員などの努力を行ったと紹介した。

scf2979@korea.kr