社会

2024.03.12

スリランカのサバラガムワ州・ワルポーラ村のセマウル教室の竣工式が昨年5月26日に開かれた。写真は、現地の政府関係者や住民とともにテープを切る慶尚北道のイ・チョルウ道知事(右から5番目)=慶尚北道

スリランカのサバラガムワ州・ワルポーラ村のセマウル教室の竣工式が昨年5月26日に開かれた。写真は、現地の政府関係者や住民とともにテープを切る慶尚北道のイ・チョルウ道知事(右から5番目)=慶尚北道


[キム・ヘリン] 

慶尚北(キョンサンブク)道が、今年を「セマウル運動 大転換の元年」と宣言した。国内外で多様な事業を展開する。

慶尚北道は、過去18年間、繰り広げた「セマウル運動のグローバリゼーション事業」を「国家変革プロジェクト」に転換し推進すると10日、明らかにした。現地の国家の政府や住民と共に、国家単位の成果に向けた取り組みを行う。

慶尚北道は2005年、アジア姉妹提携地域(ベトナム、インドネシア)を皮切りに、現在までセマウル運動のグローバル化事業を進めてきた。16カ国77の村に、セマウルモデル村を造成し、貧困問題を克服した経験を共有してきた。

国家変革プロジェクトに参加する国は、スリランカと中央アフリカ共和国だ。慶尚北道によると、スリランカは中央省庁にセマウル運動を専門に担当する機構を設置し、中央アフリカ共和国は大統領室傘下にセマウル委員会を設置した。

これまで「共に豊かに暮らすセマウル運動」では、食糧増産など1次産業のインフラ構築を中心に行っていた。しかし、これからの「共に享受するスマートセマウル運動」では、韓国文化の拡散やデジタル教育システムの構築などにも重きを置く。

インドネシア、コートジボワール、スリランカ、ナイジェリアにある「セマウルをテスト導入した村」に、スマートセマウル学習管理システムを構築する。ハングルの学習やテコンドーなどの文化をはじめ、デジタルにおけるセマウル運動を展開する。

韓国では、セマウル運動の継承・発展に向けて、45才以下の青年で構成された「青年セマウル連帯」を運営する。セマウル運動への青年たちの参加を拡大させる。

慶尚北道のイ・チョルウ道知事は「セマウル運動は、K-ブランドのコンテンツ」だとし、「さらに強化して、地方政府レベルでの外交を実現する」と述べた。

kimhyelin211@korea.kr