韓国の高速列車「KTX」が今年で20周年を迎えた。2023年8月31日の時点でKTXの累積利用客が10億人を突破した。韓国の人口のうち1人当たり20回以上乗ったことになる。写真は山間を走るKTX山川。
韓国で初めて高速列車が導入されたのは2004年のこと。1970年代、京釜(キョンブ)高速道路の開通とともに、爆発的に増加する道路網の需要を分散させるためだった。
KTXも時代の流れに沿って進化を重ねてきた。最初に運行されたKTXは、フランスのアルストム社の技術に基づいたものだった。その後、国内の専門家がKTXの製作に参加し、技術力を高めていった。そうして2008年11月に誕生したのが、韓国型の高速鉄道であるKTX-山川(サンチョン)だ。韓国は、高速列車の製作技術を保有する世界で4番目の国になったのだ。2021年1月には全く新しい動力方式のKTX-イウムも登場した。1日には、最高運行速度が、時速320キロに及ぶ次世代のエコ高速列車であるKTX-青龍(チョンリョン)が登場した。
写真は整備を終え、待機中のKTXとKTX-山川。
外国人でもKTXを便利に利用できる方法 - 旅行で韓国を訪れた外国人には「KORAIL PASS」の利用をおススメする。外国人専用の鉄道パスで、英語、中国語、日本後の3カ国語で提供されるレッツ・KORAILのホームページ(https://www.letskorail.com/ebizbf/EbizbfForeign_pr16100.do?gubun=1) 、または指定された購入先(駅舎内の旅行センターおよびKORAILが販売の代行を指定した旅行会社)で購入できる。SRTと臨時観光列車を除いたKTX一般室を乗り放題で利用できる。座席の指定は1日、最大2回まで可能だ。 - 中国から韓国を訪問する観光客の場合、オンラインプラットフォームの「アリペイ」や「ウィチャット」のモバイルアプリでKORAILの乗車券前売りサービスが利用できる。列車の時刻表も確認できるうえ、座席の選択や決済、乗車券の確認まで全てが可能だ。 -「KORAILトーク」のアプリの利用に不便さを感じても、心配は無用だ。「外国人専用の予約QRコード」を活用すればいい。別途のアプリを設置しなくても、レッツKORAILの多言語ホームページでアクセスできる。QRコードは外国人旅行客が多いソウルや釜山(プサン)など、50の主要駅の切符売り場や自動券売機の近くにある。また、レッツKORAILの多言語ホームページでは、海外発行のクレジットカードでも簡単に乗車券を購入できる。 |