社会

2025.04.21

インドネシアから来た3人に表彰状を授与した後、記念撮影を行うパク・ソンジェ法務部長官=18日、京畿道・果川市、法務省

インドネシアから来た3人に表彰状を授与した後、記念撮影を行うパク・ソンジェ法務部長官=18日、京畿道・果川市、法務省


[果川=テレシア・マーガレット]

先月25日、慶尚北(キョンサンブク)道・盈徳(ヨンドク)郡で山火事が発生した際に、村に住む高齢者を救助したインドネシア人たちが話題になっている。

彼らのおかげで住民数十人が安全に避難することができた。韓国政府は彼らに表彰と特別寄与者居住ビザ(F-2-16)を付与した。

スギアントが韓国に来たのは8年前。今まで船員として働いてきた。現在は、盈徳郡に住んでいる。スギアントは、村長や船員の仲間たちと一緒に体の不自由な老人たちを避難させた。その他にも、住民を背負って、約150メートル離れた防波堤まで運ぶといった救助活動を行い、数十人の命を救った。

スギアントは「この町の人々は僕にとって家族当然だ」と話した。レオ・ディフィヨは、家に一人取り残されたおばあさんを防波堤まで避難させたり、体の不自由なお年寄りを安全な場所へと案内した。ビキ・セプタは防波堤に集まった住民たちを釣り船に乗せて避難させた。この3人の船員のおかげで、住民約60人が無事に救助された。

法務部は18日、3人に法務部長官の表彰を授与し、滞在資格を既存の雇用許可制漁船員ビザ(E-9-4)から特別寄与者居住ビザ(F-2-16)へと切り替えた。韓国での長期滞在に向けて設計されたビザだ。今後、韓国社会でさらに安定した生活ができるようになった。

表彰状の授与式は、京畿(キョンギ)道・果川(クァチョン)市の政府果川庁舎で開催された。 カルティカ駐韓インドネシア大使代理と韓国海洋救助協会盈徳救助隊長などの関係者らが参加した。

法務部のパク・ソンジェ長官は、祝辞を通して「インドネシアから来た勇敢な3人のおかげで、たくさんの生命を救うことができた」とし、「国民に大きな感動を与えてくれた」と述べた。

スギアントは「当たり前のことをしただけです。いつか韓国で船長になるのが夢です」と話した。

margareth@korea.kr