26日、陜川郡の農家で栽培されたタマネギの選別作業が陜川流通(株)で行われている
『八万大蔵経』が収蔵されるハプチョン(陜川)郡を8つの地域農特産物で紹介しよう。
タマネギ、イチゴ、パプリカ、米、小麦、豚肉、韓国牛、陶磁器だ。
中でもタマネギは、「陜川といえばタマネギ」といわれるほど有名だ。
黄江沿いの泥が少なめで柔らかい土である「沙質壌土」で主に生産される陜川タマネギは、身が厚くてサクッとした触感がたまらなく、タマネギ独特の甘味と辛味のバランスがよくとれている。陜川郡のタマネギ生産量は全国第3位だ。また、他地域のタマネギよりも貯蔵性に優れている。
陜川郡の農特産物共同ブランド「太陽と人」は、各農家から収集したタマネギの状態を細かくチェックして大きさによって選別し、全国各地に出荷している。
(上)選別作業を経たイチゴが箱詰めされている (下)加工される前にイチゴのヘタを取る作業が行われている
陜川流通(株)のチャン・ムンチョル代表取締役は、 陜川郡で生産される農特産品がいかに環境的であるかを「陜川郡の周辺には工場がない」と 遠まわしな言い方で強調する。そして、「高冷地の花卉に転換させて生産品のほとんどを輸出するパプリカとともに、イチゴも生産地でしか味わえない風味をそのまま消費者に届けようと“アイスイチゴ”を供給している」と話す。
陜川郡の「アイスイチゴ」は、零下30度で急冷凍させたもので、風味と栄養の損失がほとんどなく、最長で2年間保管することができ、輸出品目としても注目されている。
陜川流通(株)のチャン代表が26日、陜川農特産品の生産と流通過程について説明している
農産物の他にも、陜川郡は黄土を混ぜた飼料を与えた韓国牛を「陜川黄土韓国牛」のブランド名で販売し、地域を代表する商品としてPRしている。
陜川郡は、韓国牛の飼育プログラムで優良血統の維持に努めるとともに、飼料に配合する黄土を厳格な基準で選別している。同郡の関係者は、「黄土に含まれているミネラル成分は、代謝を促進して免疫力を高める。また、黄土は筋肉の組織内の脂肪沈着率を高め、肉質が柔らかくし、あっさりした風味にする効果がある」と説明する。
マーブル模様が特徴の陜川黄土韓国牛は、あっさりした風味とたっぷりの肉汁で、陜川郡を訪れるグルメたちに人気のメニューだ
陜川郡の関係者は、「ソウルでは高価な韓国牛だが、陜川郡では高級な“陜川黄土韓国牛”を比較的手頃な価格でたらふく食べられる。陜川郡を訪れた際にはぜひ味わってほしい」と話す。
記事・写真:コリアネット チョン・ハン記者
hanjeon@korea.kr