ビニールハウスで育った咸安スイカが収穫を控えている
「年収1億ウォン以上」
これは、金融機関や大企業のサラリーマンの給与ではない。咸安(ハマン)郡の施設農家の話だ。
韓国で「咸安」というとスイカを思い浮かべるほど、咸安は韓国最大のスイカ産地だ。全体の栽培面積は1700ヘクタール(ha)余りで、1651戸の農家が施設スイカを栽培しており、特に、毎年12月に市場に出る冬のスイカは、韓国のスイカ市場で80%以上のシェアを占めるほど人気が高い。朝晩と昼間の気温差が大きいため、糖度が高く、果肉の質が良い咸安スイカは、韓国の大型スーパーマーケットだけでなく、日本にも輸出されている。
季節に関係なく味わうことができる高糖度の咸安スイカは、特に12月に出荷される冬のスイカの場合、韓国市場の80%以上を占めるほど人気が高い
咸安郡農業技術センターのユ・スピル農村指導官が咸安スイカと施設農家の特徴について説明している
咸安郡農業技術センターのユ・スピル農村指導官は、「2001年にスイカを専門的に担当する部署ができて以来、より良い品質のスイカを開発し、栽培技術も向上させてきた。2008年に本格的な出荷が始まった‘種なしスイカ’を含め、皮が黄色い‘黄色いクルスバク(蜂蜜スイカ)’、実が黄色いマンゴースイカ(スーパーゴールドスイカ)などのカラースイカも咸安農家の高収益に貢献している」と説明した。
咸安郡内の生産農家から集荷され自動選別作業を終えたパプリカの目視検査が行われている
出荷を控えた3色のパプリカは、模型に間違えるほど色が鮮やかだ
パプリカも、スイカと並んで咸安郡の施設農家で生産されている代表的な農作物だ。きれいなガラス温室で栽培される咸安郡のパプリカは、肉質が柔らかく、糖度が高く、ビタミンAとCに加えてカリウム、リン、鉄などの含有量が高い。
年間の生産量が2600トン以上に上る咸安郡のパプリカは、咸安伽耶農協に集荷された後、丁寧な選別作業を経て出荷され、昨年は1000万ドル以上が輸出された。
記事・写真:コリアネット チョン・ハン記者
hanjeon@korea.kr
咸安郡を代表するスイカ栽培団地に密集しているビニールハウスは、一味違う景色を織り成す
産地からの出荷と大型スーパーへの入庫がほぼ同時に行われる咸安スイカは、高糖度で人気が高い
環境にやさしいガラス温室で育ったパプリカが収穫を待っている
咸安郡で生産されたパプリカが「コパ(KOPA)」という名前で日本への輸出を控えている