化粧品、建設重装備、果物飲料、LED照明、車向け電池……。
これらは今年海外市場で人気を博している韓国産製品の一部品目である。

大韓貿易投資振興公社(KOTRA)は１１日、「２０１６年下半期の需要急拡大１００品目」を発表した。５５カ国７８の海外貿易館で海外バイヤーと直接インタビューした内容を基にしたこの報告書で、KOTRAは機能の差別化や開発途上国の開発プロジェクトなど需要拡大５大品目の需要拡大要因を分析し、健康・環境汚染・疾病に対する世界的な関心の高まりと健康志向の消費パターンに注目した。

化粧品は２０１５年に続いて今年も需要拡大品目１位となり、Kビューティーの人気を裏付けた。KOTRAによると、米国、ドイツ、中国、メキシコなど計２２カ国のバイヤーらは化粧品を需要拡大品目として挙げた。韓国コスメはその差別化された機能性や成分、パッケージングなどから米国や欧州の主要流通チェーンへの入店や韓国コスメ専門ストアなどを通じて輸出を拡大し、さらには中東・中南米へと市場を広げている。

実際、関税庁によると昨年の化粧品部門の輸出総額は２４億５０００万ドルとここ５年間で年平均３６.９％の成長を遂げた。今年の第１四半期も化粧品部門の輸出総額は７億１０００万ドルと前年同期比で２１.９％上昇し、増加傾向が続いている。貿易相手国も２０１１年の１１８カ国から昨年は１３１カ国に拡大した。





海外で人気上昇中の韓国食品としては冷凍餃子、コーヒー、韓国海苔などを挙げることができる。関税庁によると冷凍餃子の対ロシア輸出総額は昨年４１万８０００万ドルだったが、今年の１月から９月までの輸出額は３８万１０００ドルと昨年の輸出総額にほぼ匹敵。KOTRAは冷凍餃子がロシア料理のペリメニに似ていて、ロシアの消費者に好まれていると人気の理由について説明した。韓国のコーヒーチェーン「カフェベネ(caffe bene)」と「トムアンドトムズ(TOM N TOMS)」は現在モンゴルで１０店舗以上を出店・運営するなど盛況ぶりを見せている。韓国海苔はおつまみやおやつとしてオーストラリアや南アフリカ共和国の消費者に親しまれている。

韓国産の果物飲料も人気が高い。KOTRAはグアテマラ、メキシコ、コロンビア、パラグアイなど中南米地域で炭酸飲料の代わりに果物飲料を求める消費者が増え、アロエジュースなど韓国産飲料の知名度が高まったと説明した。

健康への世界的な関心の高まりから人気が上昇した製品も目立つ。KOTRAは大気汚染や砂嵐などの影響でマレーシアとクウェートでの韓国産空気清浄機と浄水器の販売が伸びており、シンガポールではジカ熱の流行で、蚊よけの売り切れ現象が起きていると明かした。中国では電動歯ブラシなどの口内ケア製品や布団掃除機の需要が拡大した。

建設重装備の需要も伸びている。特にマレーシアの場合一部の建設重装備の基本関税率が２０％なのに比べ、韓国産の製品は韓・ASEAN自由貿易協定(FTA)により今年から５％引き下げた関税率が適用され、価格競争力が高まった。KOTRAはマレーシアの第１１次マレーシア計画やフィリピンのミンダナオ地方開発計画など開発途上国のインフラ・プラントプロジェクトのおかげだと分析した。

省エネ、エコ・エネルギーなど各国の政策変化の影響で需要が拡大した品目もある。報告書によると、日本、欧州連合、ロシア、ベトナムではエネルギー効率向上策による昨年のLED照明の需要拡大傾向は今年も続いている。ブラジルでは家庭で発電した場合、電気料金の値下げが可能な法律が施行され、小型の太陽光発電施設および太陽光電池の需要が拡大した。

「海外で人気の１００大韓国製品」に関する詳しい情報は、KOTRAホームページ(news.kotra.or.kr)の海外市場ニュース・ビジネス情報タブにて。

コリアネット　ユン・ソジョン記者
写真：ミシャ
翻訳：イ・スミン
arete@korea.kr