2021年の1人当たり国民総所得は3万5168ドルで、前年比10.3%増加した=韓国銀行
[ユ・ヨンギョン、イ・ギョンミ]
韓国銀行が3日発表した韓国の「2021年10~12月期の年間国民所得統計」によると、2021年の韓国の国民1人当たりの国民総所得(GNI)は3万5168ドル(約406万円)で、前年(3万1881ドル)より10.3%増加した。景気回復やウォン高が影響したものとみられる。
1人当たりのGNIは、国民が国内外から1年間に得た所得の合計額を全人口数で割ったもの。
韓国の1人当たりのGNIは、新型コロナウイルスの感染拡大による経済的ショックから景気が回復し、ウォン・ドル為替レートが年平均3%下落し、3年ぶりに増加に転じた。
2017年(3万1734ドル)に初めて3万ドル台に入り、2018年には3万3564ドルまで増え、2019年には3万2204ドル、2020年には3万1881ドルで、2年連続減少した。
洪楠基(ホン・ナムギ)経済副総理兼企画財政部長官はフェイスブックに「1人当たりのGNIが3万ドルを超えてから4年で3万5千ドルを突破した点が目をひく」とし、「特に、その4年のうち2年間は前代未聞のコロナ危機であったことを考えると、目を見張る成果である」と投稿した。
一方、韓国銀行は去年の10~12月期の経済成長率を従来の1.1%から1.2%へと上方修正した。韓国銀行は「サービス業や財貨輸出などが先月に比べ上方修正された影響」と説明した。
2021年の年間実質GDP成長率は4.0%で、今年1月に公開された速報値と同じだった。
dusrud21@korea.kr