K-ビューティーのグローバル競争力を強化するために、政府と民間が協力する。写真は、韓国のコスメをためす外国人の様子=2023年7月、ソウル、聯合ニュース
[キム・ソナ]
K-ビューティーに対する関心が日々高まっている中、K-ビューティーのグローバル競争力を高めるために、政府と民間が協力する。
中小ベンチャー企業部と食品医薬品安全処は24日、ソウル・龍山(ヨンサン)区にあるCJオリーブヤング本社で、「K-ビューティー、中小・ベンチャー企業のグローバル競争力強化策」を共同で発表し、業務協約を締結したとこの日、明らかにした。
現在、中小企業がコスメ輸出の63%を担当し、韓国コスメの輸出を主導している。中小企業のコスメ輸出は、昨年に史上最高値の53億ドルを記録した。中小企業が輸出する品目のうち、コスメが1位を記録したのだ。
今回の案は、国内コスメを輸出する際、中小企業が直面する問題点を解消し、関連産業を育成するために設けられた。K-ビューティー有望企業の官民協業発掘および育成、海外の輸出規制に対する体系的な対応、K-ビューティー生態系の成長など、3つの戦略を中心に構成された。
韓国政府は、民間の優秀な専門性やインフラを活用し、K-ビューティーのグローバル化に向けて有望な企業を発掘・育成する。
CJオリーブヤング、アマゾン、コスマックス、コルマなどの民間プラットフォームおよび製造・流通会社と協業する。また、輸出における有望企業を発掘・育成するために、「K-ビューティー・クリエイター・チャレンジ」を進める。
選定企業には、民間協業機関が自社の流通網および専門性などを活用し、マーケティングや輸出戦略に関するコンサルティングを支援する。中小ベンチャー企業部と食品医薬品安全処は、輸出支援政策などと連携し、支援を行う。
さらに、コルマ、コスマックスと母胎ファンドが共同で、海外に進出する化粧品製造企業などへの集中的な投資を行う「グローバル・K-ビューティー専用ファンド」も造成する計画だ。
韓国政府は、コスメ輸出規制への対応に関する支援も強化する。新興市場でのコスメ輸出規制に関する情報の提供に力を入れる。また、国内化粧品認証基準であるGMP(優秀化粧品製造および品質管理基準)を国際基準(ISO)と統一させ、企業の負担を緩和する。
この他、コスメ革新製品を迅速に開発・生産できるように、K-ビューティーの生態系を発展させる。政府は、発注契約さえあれば、政策資金を供給する「K-ビューティー・ネットワーク論」を新設する方針だ。
中小ベンチャー企業部のオ・ヨンジュ長官は、「コスメ輸出の成果は、大企業と中小企業がバランスよく整った環境の中で生まれたものだ」とし、「コスメブランドの中小企業が、グローバル・プレミアムの地位を確保できるように最善を尽くす」と述べた。
sofiakim218@korea.kr