韓国の現代建設が受注して建設したカタール・ドーハにあるカタール国立博物館=現代建設
[イ・ダソム]
昨年における韓国企業の海外建設受注額は371億1000万ドル(約158兆2842億円)で、9年ぶりに最高を更新したことが分かった。累計は、韓国が初めて海外で建設を受注してから59年で1兆ドルを達成した。
国土交通部は9日、ロシアによるウクライナ侵攻や中東地域の武力紛争といった経済的不確実性が続く中、韓国の建設企業254社が101カ国・地域から605件の事業を受注したと公表した。
年間受注額は前年(333億ドル)に比べて11.4%増加し、2016年以来最高となった。韓国企業の海外建設受注額は3年連続で増加した。
地域別でみると昨年は、中東からの受注が184億9000万ドル(49.8%)で最も多かった。次いでアジア(19.2%)、欧州(13.6%)の順だった。
特に、欧州地域からの受注額は前年比139.7%増の50億5000万ドルだった。最近、欧州でエコ産業や新産業分野に対する投資が増え、韓国企業が太陽光発電、バッテリー工場といった事業に積極的に進出した結果だと国土交通部は説明する。
国家別では、サウジアラビア(17.7%)、アラブ首長国連邦(8.4%)、クウェート(4.9%)、シンガポール(4.8%)の順で、中東やアジア地域がリードした。
ここ3年間は、サウジアラビア(24.5%)、米国(16.9%)、カタール(6.4%)、インドネシア(4.8%)、ハンガリー(3.6%)の順で、韓国企業が進出した地域が北米や欧州へと多角化したことが分かった。
dlektha0319@korea.kr