韓国の3Dアニメ「ナット・ジョブ:ピーナッツ泥棒たち(The Nut Job)」が北米地域の劇場で公開される。
「ナット・ジョブ」は2010年から4年間にわたり、韓国のアニメ制作会社「レッドローバー」とカナダが共同で制作した作品で、1月17日から現地の配給会社「オープンロード」を通じて米国とカナダの全域約3千の映画館で上映される。また、世界120の国と海外配給権のライセンシング契約が結ばれている。
韓国の3Dアニメ「ナット・ジョブ:ピーナッツ泥棒たち」(写真提供:レッドロード)
この作品の主人公でリスの「ソルリ」は、都心の公園で暮らすすべての動物が冬を越すために食糧を貯めている倉庫をいたずらで全焼させてしまう。ソルリはペコペコのお腹を満たすために友だちでハツカネズミの「バーディ」と一緒に街のピーナッツショップを襲撃する。平穏な公園とは違ってあちらこちらに危険が潜んでいる都会で様々な紆余曲折を経験するリスのソルリとハツカネズミのバーディ。彼らはピーナッツショップで公園の独裁者「ラクーン」から食糧を持ってくることを命令された女丈夫の「アンディ」と「グレイソン」に出会う。ソルリと仲間たちがピーナッツを盗もうと右往左往してストーリーが展開していく。
この作品ではハリウッド最高の俳優たちが声優を務めている。ウィル・アーネット(Will Arnett)は主人公でリスの「ソルリ」、リーアム・ニーソン(Liam Neeson)は公園を掌握する絶対権力の独裁者「ラクーン」、女優のキャサリン・ハイグル(Katherine Heigl)は勇敢な女丈夫の「アンディ」の声でそれぞれ出演している。
特に、歌手PSYの3Dキャラクターが登場し、ソルリと仲間たちがヒット曲「江南スタイル」に合わせて上手に踊る「乗馬ダンス」は、キャラクターたちの可愛らしさがよく表現されている。
韓国の3Dアニメ「ナット・ジョブ:ピーナッツ泥棒たち」のワンシーン(写真提供:レッドロード)
北米で公開される「ナット・ジョブ」の他にも、韓国アニメは世界市場に活発に進出している。2011年に制作され、フランスや中国、ロシア、日本、中東など52カ国で公開されたアニメ「ロボカーポリー」や昨年韓国でヒットしたアニメ「トゥリドゥンシル(ふわふわ)ムンゲ(雲)空港」と「オリ物語」の続編が中国やマレーシアなどで共同制作・放映されている。
「ナット・ジョブ」は、2010年に韓国コンテンツ振興院のグローバルアニメーション本編支援作に選定され、6億ウォンの支援を受けて制作された。特に、政府が85億ウォンを出資した投資組合から資金を調達するとともに、コンテンツ分野では異例ともいえる輸出入銀行から70億ウォンとIBK企業銀行から10億ウォンの融資を受けて制作費と配給宣伝費を賄うという財源調達の新しいモデルを提示した。
コリアネット ソン・ジエ記者
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