文化

2014.11.05

来韓したオランダのウィレム・アレクサンダー(Willem Alexander)国王夫妻を迎え、17世紀に朝鮮で暮らしていたオランダ人のハメル一行が孝宗に謁見する場面を再現する催しが、4日に景福宮の慶熙楼で開かれた。

경복궁을 찾은 빌럼 알렉산더르 네덜란드 국왕(오른쪽에서 세 번째), 막시마 왕비(오른쪽에서 두 번째)가 김종덕 문화체육관광부 장관(앞줄 왼쪽)과 함께 궁을 둘러보고 있다.

景福宮を訪れたオランダのアレクサンダー国王(右から3人目)とマクシマ王妃(右から2人目)が、キム・ジョンドク文化体育観光相(前列左)とともに宮の境内を見回っている



경복궁을 둘러보고 있는 빌럼 알렉산더르 네덜란드 국왕(왼쪽)과 막시마 왕비

景福宮を見回るオランダのアレクサンダー国王(左)とマクシマ王妃(右)



オランダ人のヘンドリック・ハメルは、1653年に長崎に向かう途中で台風に巻き込まれ、済州島に漂着する。1666年に朝鮮から帰国した彼は、14年間の朝鮮での経験を基に、1668年にアムステルダムでハメル漂流記を出版した。この本は、欧州に韓国の地理や風俗、政治、軍事、教育などを欧州に紹介した最初の書籍とされている。今回の催しでは、ハメルが孝宗に謁見する場面が史実の通りに再現された。

当時の国王「孝宗」は、ハメルの謁見を受け、「この地を踏んだ外国人を追い出すのは朝鮮の慣習に反する」と、衣服と号牌を与えただけでなく、働き口まで世話して一行を歓迎した。

オランダ国王夫妻は、午前に景福宮を訪れ、境内の建物を見回った後、催しを鑑賞した。アレクサンダー国王は、孝宗の命を受けハメル一行がオランダ語の歌と踊りを披露する場面で爆笑し、ハメルが帰国させてほしいと請う場面では厳粛な面持ちで見つめていた。

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네덜란드 국왕 내외(뒷줄 가운데)와 김종덕 문화체육관광부 장관(뒷줄 오른쪽에서 두 번째)이 경복궁에서 17세기말 하멜 일행이 효종을 알현하는 장면을 재연하는 행사를 지켜보고 있다.

景福宮で開かれた催しで、オランダ国王夫妻(後列中央)とキム文化体育観光相(後列右から2人目)が、17世紀末にハメル一行が孝宗に謁見する場面の再現を見つめている



アレクサンダー国王は、「韓国の王室文化がこれほど華やかで壮大だとは思わなかった」と感想を述べた。また、景福宮の勤政殿を見たアレクサンダー国王は、「美しい」と感心した様子で、建物の配置は華やかだが、中国や日本の色感とは違うと話した。

유엔 세계관광기구(UNWTO) 스텝재단 도영심 이사장(왼쪽)이 국왕 내외 일행에게 행사과정을 설명하고 있다.

国連世界観光機関(UNWTO)傘下のステップ財団のト・ヨンシム理事長(左)が、オランダ国王夫妻一行に催しについて説明している



今回の催しでは、韓国在住オランダ人の応募者の中から選ばれた40人がハメルと一行を演じた。駐韓オランダ大使館が実施した出演者募集には、予想をはるかに超える応募者が殺到し、関心の高さをうかがわせた。

今回の催しを主催した韓国文化財団の関係者は、「慶熙楼を背景に朝鮮時代の華やかな衣服や儀装物、宮中楽などを約80人の出演者が再現し、壮大で華やかな王室文化を紹介した」と話す。

コリアネット イム・ジェオン記者
jun2@korea.kr 写真提供:文化体育観光省報道官室