
7月1日に幕を開けた東京国際ブックフェアの韓国館で、秋篠宮殿下ご夫妻(左)が関係者から特別展と展示図書について説明を聞いている
韓日両国の有識者らが推薦する韓国の人文・教養系書籍とは。
その答えは、7月1~4日に東京ビッグサイト(Tokyo Big Sight:東京国際展示場)で催される「東京国際ブックフェア2015」にある。
韓国は、同見本市で韓日国交正常化50周年記念特別展「韓国・朝鮮の知を読む」を催すほか、300冊余りの図書を紹介する。
『韓国・朝鮮の知を読む』は、日本の言語学者である野間秀樹さんが、韓日両国の有識者140人に「韓国の知とは」という質問を投げかけ、その答えとなる代表的な本を集めて編集した人文・教養書だ。
同見本市には日本の有識者らが推薦する図書256冊のうち、文学、歴史、教養、社会部門から選ばれた韓国図書35冊と日本語版25冊の計60冊が展示される。その中には、パク・キョンリさんの『土地』やファン・ソギョンさんの『客人』『古い庭園』、イ・オリョン元文化相の『縮み志向の日本人』なども含まれている。
野間さんの「韓日国交正常化50周年記念講演」も開かれる。野間さんは、「韓国・朝鮮の知を読む」を企画した背景や文字・言葉としてのハングル、本の意味、韓日両国に内在する知などについて語る。
また、韓国館ではテーマのある絵本特別展「コリアン・ハイライト・イン・ボローニャ(Korean Highlights in Bologna)」が催される。これまでにボローニャ・ラガチ賞を受賞した韓国図書やイラストレーター・オブ・ザ・イヤーに選ばれた作家40人余りの代表作60冊余りが展示される。同展示は今年3月に開かれたボローニャ国際児童図書展で好評を受けた。他にも、韓国文学翻訳院やタラグォン(多楽園)、ヒョナム(玄岩)社、未来文化社など15社の図書が紹介されるほか、韓日作家対談や作家と翻訳家との交流、韓国文学講演といったプログラムも開かれる。
今年で22回目を数える東京国際ブックフェアは、日本最大規模の図書イベントだ。昨年は25カ国から1,530社が参加し、6万2,855人が来場した。

7月1日に開かれた東京国際ブックフェアの開会式で、出席者らがテープカットをしている

1日に幕を開けた東京国際ブックフェアに詰め掛けた多くの来場者
コリアネット ユン・ソジョン記者
写真提供:大韓出版文化協会、韓国文学翻訳院
arete@korea.kr