8月7日は二十四節期のうち13番目に当たる立秋。かつて農耕社会では立秋を秋の始まりと考えた。春と夏の仕事が終わり秋が始まる時期であるため、1年単位で行われる農業も半分を越したことを意味しているのだ。
実際の秋は昼と夜の長さが等しくなる秋分(今年は9月22日)から始まるのだが、東アジアの伝統的な農耕社会では立秋を秋の始まりとみなした。
立秋は太陽黄経が135度のときに始まり150度のときに終わるが、大概は135度に位置する初日を立秋と呼ぶ。
かつて農耕社会では立秋を秋の始まりと考えていた。夕方の気温が下がり、冬に食べるキムチを作る大根と白菜の種まきをする時期でもある。
立秋は7月22日だった大暑と、暑さの終わりを知らせる8月23日の処暑の間に位置する。この時期になると夕方の気温が下がり始め、冬に食べるキムチを作る大根と白菜の種まきをする。
かつて農耕社会では立秋を夏の終わりであると同時に秋の始まりと考えた。この日から冬の始まりを知らせる立冬までの3カ月が節気上の秋に当たる。今年の立冬は11月7日だ。
立秋になると穀物の実が熟するのに良い天気が続く。朝鮮時代には立秋の時期に5日以上雨が続くと朝廷や各村で雨が止むことを願う祈晴祭を行ったという。農家では立秋の天気をもとにその年の収穫を占った。天気の日なら豊作、大雨なら凶作の兆しと考えたのだ。雷が鳴ると稲の収穫が減り、地震が起きると翌年の春に牛とやぎが死ぬと予想した。
夜には涼しい風が吹きはじめ、農家では近付いてくる収穫期と冬に備える。大根と白菜の種をまいて冬場に食べるキムチ作りの準備をする重要な時期でもある。
農業とはかけ離れた都会に暮らす人でも、自然に親しみ季節の変化を大事に考えた先祖の生活と秋の始まりを知らせる立秋の意義について考えてみるのも良いだろう。
コリアネット グレゴリー・イーヴス記者
写真:国立民俗博物館、韓国民俗大百科事典
翻訳:コリアネット ユン・ジヘ記者、イム・ユジン
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