文化

2016.08.18

ウィリアム・テル、ロビン・フッド、高句麗初代王の朱蒙(チュモン)、朝鮮初代王の太祖(テジョ)李成桂(イ・ソンゲ)。彼らは皆、名実ともに弓の達人だという共通点をもつ。

韓民族は昔から通常の弓術だけでなく馬上での弓術にも長けていた。高句麗の古墳から出土された狩猟図には馬に乗って狩り をする場面が登場しており、高麗と朝鮮時代にはそれが武臣選抜試験の必須科目でもあった。
高度な技が求められる「騎射」を2016清州世界武芸マスターシップ大会で観戦できることになった。騎射は馬に乗って走りながら弓で矢を射て的に当てる武芸である。人間と動物が息を合わせる唯一の武芸で、騎士には弓術や騎馬術などの多様な能力が求められる。今回の武芸マスターシップ大会では、騎士が馬に乗って的を射る「単射」「速射」「連続射」、3人が1組になりトーナメント方式で競技を行う「馬射戯」などの試合が繰り広げられる。

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9月2日から8日まで開催される「2016清州世界武芸マスターシップ大会」は騎射(写真)をはじめテコンドー・柔道・合気道などの世界各国の武芸が披露される

9月2日から8日まで開催される「2016清州世界武芸マスターシップ大会」は騎射(写真)をはじめテコンドー・柔道・合気道などの世界各国の武芸が披露される





世界初の武芸の国別対抗戦である「2016清州世界武芸マスターシップ大会」が9月2日から8日までの日程で開催される。同大会では87カ国から2,073人の選手が出場し、騎士をはじめテコンドー・柔道・合気道など世界各国から集まった武術の実力者たちが忠清北道(チュンチョンブクト)清州(チョンジュ)で真剣勝負を行う。
種目は15の正式種目と演武と記録の合計17種目。演武は決まった時間内に武芸を披露するもので、正確さ・熟練さ・芸術性などを評価する。記録は高蹴り・撃破・蹴りなどの技を評価する種目だ。

大会の共同委員長を務めるイ・シジョン忠清北道知事は「世界武芸の王座を競う世界武芸マスターシップ大会がグローバルイベントとして位置付けられるのが我々の目指すところ。武芸という世界遺産を作っていくというプライドを持って大会を必ず成功させるように心を尽くしたい」と述べた。

詳細は清州世界武芸マスターシップ大会のホームページより。(http://www.2016martial-arts.kr)

コリアネット ウィ・テックァン記者
写真:2016清州世界武芸マスターシップ大会組織委員会
翻訳:イム・ユジン
whan23@korea.kr