世界中から熱い反響を得ている映画『新感染ファイナル・エクスプレス』が今月12日、アルゼンチンで『Invasion Zombie』というタイトルで公開された
昨年に韓国で1千万以上の観客を動員し、アジア・北米・欧州など世界的にも「1億観客」の大ヒットを記録した映画『新感染ファイナル・エクスプレス(原題:釜山行き)』がアルゼンチンにも上陸した。
スペイン語で『Invasion Zombie(ゾンビの侵略)』というタイトルで12日に公開された『新感染ファイナル・エクスプレス』は興行成績ランキング3位に付き、好調なスタートを切った。
『新感染ファイナル・エクスプレス』の興行ぶりに現地メディアも高い関心を示した。アルゼンチンの週刊誌ペルフィール(Perfil)は映画の公開を控えた7日に「韓国からゾンビたちが押し寄せてくる」と題したインタビュー記事で『新感染ファイナル・エクスプレス』を演出したヨン・サンホ監督に成功の秘訣と制作の背景について質問した。
ヨン監督は韓国初のゾンビをテーマにした超大作アクション映画が世界的に1億観客を動員したことについて「私たちの予想以上にゾンビ映画を受け入れる準備ができている観客が多かったため」と分析した。
さらに「韓国の日常的な場所を映画の中に取り入れることで新鮮さを確保すると共に、その日常の空間が直ちに観客との「つながり」を作ることができた」と『新感染ファイナル・エクスプレス』が世界的にヒットした秘訣について語った。
『新感染ファイナル・エクスプレス』を演出したヨン・サンホ監督は、作品で「ディストピアの本質」を観察した。そしてゾンビより恐ろしい「恐怖に直面した人間」に注目する
以前はアニメーションの演出がメインだったヨン監督は、初の実写版アクション映画の『新感染ファイナル・エクスプレス』でモダンでありながらも視覚的な個性があり社会へのメッセージを秘めた作品を完成させた。彼は「以前の作品はすべて似たような部分があったが、今回の作品では制限なくすべてのアイディアを展開することができた。映画がアニメーションになったとき、また現実を映画にしたとき最も強い力を持てると考えている」とも話した。
彼は「限られた空間でカオスがどのように生み出されるのかを観察した。何より現実味を作り出すのが重要な課題だった。そして(極限の)状況で無防備な人々に注目した。人の理性が消えるとどんなことが起きるのか、また理性はどれほど早く消えるものなのか、ゾンビはそれを見せる媒体に過ぎない」と付け加えた。
「ゾンビ映画」というジャンルのポイントは何かという質問に対しては「『人間的なもの』とのつながりが切れる状況、つまりゾンビに変わる瞬間だ。正確に定義することはできないが、私たちはそこで悲しみを超えて我々をつないでくれる部分を発見することができる」と説明した。
コリアネット イ・ハナ記者
写真:IMDB
翻訳:イム・ユジン
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