ソウル歴史博物館の特別展、「南大門市場-すべての物が集まって散らばる市場百貨店」では南大門市場の前身である「倉內場」の風景が写真資料で展示される。この写真はカルロ·ロセッティ(Carlo Rossetti)イタリア外交官が1900年代初に撮影した物。
[カン·ガヒ、キム·ヨンア]
[写真=ソウル歴史博物館]
ソウルの代表的な総合市場で、外国人の必須観光コースである「南大門市場」は1897年、今の場所に位置された。
朝鮮時代の末期、1897年大同米(米)•大同布(麻)•大同錢(貨幣)の出納を管理した「宣惠廳」の倉庫の中で笠をかぶった商人達が出店を広げて色々な穀物を売っていた「倉內場」が韓国初めての都市常設市場である南大門市場の始まりだ。
旧韓末、日帝強占期、韓国戦争(1950~53)など、韓国歴史の風雪をそのまま経験してきた南大門市場は現在一日に30万名が往来し、1700種余りの商品が取引される韓国代表の総合市場としてその命脈を保っている。
1940年代初、撮影された南大門市場周辺の航空写真。
ソウル歴史博物館が21日開幕した特別展、「南大門市場-すべての物が集まって散らばる市場百貨店」は南大門市場の120年の跡をそのまま見せる。
朝鮮時代から現代まで時代別に多く取引された商品120個と27件の写真•映像資料は短くない時間を経て変化してきた市場とそこで売れた商品を如実に見せる。
すべての物が乏しかった時代、ここで取引された穀物、果物、お皿、そして衣服などは悲惨な戦争の中でも人生を生き続けた人々の苦しさを語っている。韓国戦争の以後、米軍部隊から漏れ出た洋タバコと軍服、軍靴など、軍需品が活発に取引され、「鬼市場」とも呼ばれた南大門市場の跡も探すことができる。
1960~70年代、経済開発の時代にはなかなか見ることができなかったフランス製の化粧品など、輸入品と1980年代以後、一時「南門ファッション」と呼ばれるほど韓国ファッションの流行をリードした衣服も市場の歴史を観覧客に伝達する。
今回の展示は7月2日まで行われる。無料観覧で、休日を除いて毎週の月曜日は休館だ。より詳しい情報はソウル歴史博物館のホームページ(www.museum.seoul.kr)で確認できる。
1972年ソウル中区の南大門市場中央通は昔も今も商人とお客さんで賑わう。
120年の変化の歴史を顧みることができる「南大門市場」特別展が開かれるソウル歴史博物館では1980年代南大門市場の風景を見ることができる。
kimya124@korea.kr